2011年10月28日

吉原炎上 #1470

1987年 日本 133分 五社英雄

公開当時は高校生でオンエアされたTVを見た記憶はあるけれど、ただのHシーン目的で、本質的な部分はさっぱりわからなかった。しかし今見ると、なんだかスゴイ映画である。人間を真正面から捉えたドラマだ。Hシーンと言えば二宮さよ子が、自らの技を身をもって名取裕子に伝授するシーンは超セクシーだった・・・。と、下ネタは置いといて・・。

吉原の女郎になったばかりの名取裕子が、客ともめたり(井上純一、こんな役ばっかりで笑った、櫂 #1420と同じような・・)、逃げ出したりのトラブルを起こしながら、前述のシーンをきっかけに一流の花魁になっていく。

かつてベスト3だった藤真利子は、客との結婚話を信じて金を用意するが、嘘だとわかって暴れるうちに自殺。西川峰子は病気して最後は狂ってしまう。態度が悪く追い出されたかたせ梨乃は、めでたく結婚した・・はずだったが、浮気されてまた吉原に戻ってくる。

そんな中、名取裕子は上客にも恵まれ、どんどん地位を上げていく。客の根津甚八とのプラトニックな恋は成就するのか、と思いきや・・

男女共同参画が叫ばれている現代では、この映画の様な部分は闇に葬り去りたいところなのかもしれないけど、それはそれで現代でも無くなってないわけだし、ここをテーマにするのって難しいんだと思うけど、それをなるべく感じさせないようなセットや衣装、細部に拘った作りはスゴイと思った。自分のいるところは嘘の世界だとわかっているけど、それでも男に頼らねばならない、幸せは別のところにあると思う、そんな中で花魁道中っていう華々しい祭りの実現を夢見る女。その世界じゃなくても仕事に生きる人なら一度は同じような思いをしていると思う。見かたはそれぞれで、深い作品。最後に全焼してしまうのも刹那的です。


いつもは主役級の緒形拳が、思わぬキャラで登場。笑えます。


posted by 映画のせかいマスター at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | や行映画(9)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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