1975年 日本 106分
片岡千恵蔵版シリーズ第1作である1947年の「三本指の男」以来、二度目の映画化。TVドラマ版は3回製作されている。ATG製作でジーンズの中尾彬が金田一を演じてる異色作だけど、話は面白い。結婚式の夜に殺された新郎新婦。部屋は密室で犯人の逃げた形跡も無い。壁には三本指の血の跡が・・。
岡山県の名家で起きた事件。三人の兄弟の葛藤と結婚にまつわるエピソードを含め、三本指のルンペン(作品の呼び方通り)を使って操作を撹乱させる真犯人!?全編に流れる琴の音、日本刀、季節外れの雪・・。殺人事件のアイテムをフルに使って面白い。アノ動きを再現させた映像が一番凄いと思ったけど(笑)きっと何度もNGがあったんだろうなあ。で、血まみれの死体役の人が「しょうがないっすね〜」なんていいながら、また死体に戻ったりして・・(笑)おっと脱線失礼。
戦後横溝正史が小説への制約が無くなって書いた最初の長編。金田一も小説に初登場。シリーズには欠かせない作品ですね。大林宣彦監督が音楽担当だったりします。
金田一と磯川警部(東野英心)がコンビを組んで捜査に当たるのと、耕さんと呼ばれる金田一も違和感があるが、戦前の話のはずなのにジーンズっているのがやっぱりウケタ!
2006年11月15日
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いや〜続きますね、金田一!
ATGの「本陣」ですね。これは1回だけ」みました。おっしゃる通り、中尾のジーンズ金田一がゆるせなくて、それきりです。
当然、忘れてしまっていたのですが、先日、見直そうとポスレンで借りて今、手元にあるところです。いや〜偶然とはおそろしい!
金田一のデビュー作ですね。横溝はこれを書くために(この事件には風来坊のがいいとのことで)金田一を登場させ、その後シリーズ化していきました。
作品、みたら再度コメントさしあげたいと思います。
「本陣〜」は、中尾彬の身なり以外は良かったですよ^^記事になるのを楽しみにしていますね。
今、「本陣」鑑ました。
それこそ、20年以上前ですね。以前鑑たのは。
たしかに、話はおもしろいですね。密室のトリック、それに絡む人物、金田一の動き等。そして、アイテムも。動機は今の時代には理解しずらいものですが。設定等、私はすきです。
それと原作も読んですっかり忘れているのですが、金田一のパトロンの久保銀造の娘なんですね。結婚相手は。全く憶えていませんでした。
ただ、やはり、ジーンズ姿やグラサンかけている金田一耕助は違和感ありますね〜。
いづれ記事にしたいとは思いますが、すぐにはちっと、大変申し訳ないのですが、やはり主役に抵抗があると、その気分がのらないというか・・・
もう少し時間を下さい。もう1度鑑てから記事にしたいと思います。
私は原作を読んでいないのですが、映画評には必ず原作との違いが出てきますね。やはり原作人気ですね。
動機はあれですが、時代的にはそうだったのでしょうか。記事は、無理をなさらないでくださいね〜。
では〜!