1983年 日本 122分
吉行淳之介原作の日活創立70周年記念のにっかつロマンポルノ。どことなく文学の香りがします。著者本人と思われる?中年作家の奔放な愛の暮らしを描く。
何人かの女優さんとの絡みのシーンがあるんだけど、風祭ゆきも綺麗だけど、特にキレイだったのが芦川よしみ。レズなのに主人公と関係を持っちゃって妊娠する役。最後は成田空港で堕ろせと頼む男に、生むと言って海外へ。なんかかっこいい。
まあ、やってることは無茶苦茶なんだけど、渡辺淳一の作品にもあるようになんか文学的である。にっかつロマンポルノは、絡みだけのエロ映画っぽいのもあれば、ときどきこういう作品もあってバラエティに富んでいる。
日活がこの路線に入ってったのも時代の要求なら、衰退し消えていったのも時代の変化。現代みたいにネットでなんでも見放題、っていう時代には合わないかもしれないが、まだまだコンテンツとしては貴重なフィルムも多い。
ところで、古い吉行淳之介原作の映画はグルグル回るアニメーションみたいなのが出てくるんだけど、なんで?
2012年08月20日
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