2006年12月20日

郵便配達は二度ベルを鳴らす #707

1942年 イタリア 145分

3度映画化されているジェームズ・M・ケイン原作の名作。1946年版、ジャックニコルソン主演の1981年版がある。放浪の旅をしていた主人公が雇われた奥さんとできちゃって、年上の旦那を殺害。これで自分もまっとうな人生を送れるかと思いきや、捜査の手は追い詰めて、最後は・・・。というサスペンス。

私がこの映画に興味を持ったのは、船戸与一の小説「海燕ホテル・ブルー」の解説でこの原作が紹介されていたからなんだが、話の展開からいえば船戸氏の方が上。ただし、詐欺、偽装殺人などをいち早く取り入れたミステリーという意味では1930年代にこういう作品が書かれたことは特筆すべきでしょう。原作は探したんだけど見つからず、まだ未読なんですが、読んでみたらまた別の感想になっているかもしれません。

で、この映画は「ベニスに死す」などの巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督のデビュー作品です。流れ者が流れ着いた街の様子や、セクシーな奥さんがだんだんと男に傾いていくところなど優れた描写も多く、他の映画化された作品の中でも良い作品なのではないでしょうか。

ちなみに郵便配達どころか、主人公の店にはベルも無い。秘密の来客者は2度鳴らす風習があるところからタイトルになっているなどの説があるようです。

posted by 映画のせかいマスター at 06:45| Comment(2) | TrackBack(1) | ら行映画(17)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヴィスコンティのデビュー作ということですが、さすが巨匠は処女作も傑作なんだとビックリでした。特に主人公二人のキャラの描きかたがイイです。ジャック・ニコルソン版は未見なので、観てみたいです。
Posted by ぶーすか at 2006年12月23日 20:23
コメントありがとうございます。
ぶーすかさんの記事を読んでなるほどそうだったのか、って部分が多々ありました。
ジャック・ニコルソン版はネットではあまり評判が良くないようです。
Posted by 映画のせかいマスター at 2006年12月25日 09:20
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Tracked: 2006-12-23 20:19