2005年04月23日
1931年 アメリカ 82分
チャップリン映画これも面白かった。
チャップリン映画の中ではやっぱり手放しで笑える作品が好きだ。この映画のギャグはその後75年経った今でもギャグの基本として残っている。銅像の開帳式に敷布を取ると、チャップリンがもたれかかって寝てたり、銅像の剣が刺さったり。パーティーでタバコの火を点けようとして、隣の人のタバコにしか点かなかったり。盲目の女性に手術を受けさせるためにお金を稼ごうとしたボクシングの試合では、ヒット&ハイド(これまたでっかいレフリーが!)やヒット&クリンチでしのぐ。金持ちの男は四六時中ラリってるし、ワインをズボンにこぼしてる所、可笑しかったー。
で、次々に笑える場面を繰り広げながら、テンポ良く話は進んで、花売りの少女はめでたく手術に成功。街角でいつもの新聞配りの二人の少年とじゃれあってるチャップリンに遭遇。ラストもホッとする。
チャップリン映画の凄いところは、本当に伝えたいことを前面に出さずに、まずは誰にでもわかるギャグで間口を広げ、次のステップに上がりやすい状況を作った上で、気付いたら深いところを魅せているということ。このさりげなさと奥深さはなかなかできることではない。
posted by 映画のせかいマスター at 06:24|
Comment(9)
|
TrackBack(7)
|
チャップリン
|

|
この記事へのトラックバック
街の灯
Excerpt:
※ネタバレありです
を観ました。
チャールズ・チャップリンの作品は学生の頃に授業で見た覚えはあったのですが
改めて見てみると喜劇作品としても充分に面白いけど
それ以上に人物描写が..
Weblog: M-A-S MR2
Tracked: 2005-10-12 19:03
街の灯
Excerpt: CITY LIGHTS '31年 チャールズ・チャップリン チャップリン映画が大好きですが、その中でも最高の1本です。 この映画を、とっても贅沢な方法で鑑賞してきました。 その名も、「チャップリン..
Weblog: まるっと映画話
Tracked: 2005-10-13 07:56
街の灯
Excerpt: 監督 C・チャップリン 出演 C・チャップリン
B・キートン、H・ロイドと並ぶ三大喜劇俳優、C・チャップリン。
彼の作品で一番のお気に入りがこれである。
盲目の花売り娘の為に彼..
Weblog: TOKITAMA少年マンボー
Tracked: 2005-10-23 23:20
街の灯
Excerpt:
評価 ★★★★★
目が見えない花売りの少女にお金持ち紳士と勘違いされた事からどたばた劇がはじまる。
本人は紳士ではなく浮浪者なのだけど、必死に紳士を演じる。
目が見える??
Weblog: 羅夢の映画放浪記
Tracked: 2005-12-10 00:27
「街の灯」オーケストラライブに感動
Excerpt: 最近、東京などではこうした試みが出始めているようだが、サイレント映画とオーケストラのコラボレーションというものを京都で初めて体験した。映画は喜劇王チャーリー・チャップリン(1889〜1977)の名作..
Weblog: 万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記
Tracked: 2006-05-18 15:04
街の灯
Excerpt: (1931/チャールズ・チャップリン監督・製作・脚本/チャールズ・チャップリン、ヴァージニア・チェリル、フローレンス・リー、ハリー・マイアーズ、アラン・ガルシア、ハンク・マン/86分)
街の広場に..
Weblog: ::: SCREEN :::
Tracked: 2006-07-29 16:19
『街の灯』この映画を見て!
Excerpt: 第143回『街の灯』 今回紹介する作品はチャップリンの映画の中で最もロマンティックかつ深い余韻を残す恋愛映画『街の灯』です。 盲目の花売りの少女に恋をした浮浪者の主人公。何とか彼女を救おうと奮闘する..
Weblog: オン・ザ・ブリッジ
Tracked: 2007-02-11 19:46
金持ち男が少しかわいそうな気もしましたが、お金持ちだから「わざと」そういう風に演出したのでしょうか。
※イメージ画像は、最後のチャップリンのシーンですね(笑)
最後の「あなたなの?」「そう!」っていうシーンの顔のアップですね。すべてが報われてすっきりするいい笑顔です。
あの金持ち男はすっかりギャグに描かれていましたが、チャップリンは富裕層に対してどんな考えをお持ちだったんでしょう?気になりますね。
全体の面白いシーンの中にラスト感動シーンが
あったのは印象的でした。
では、TBさせて頂きますね!!
ボクシングのシーンなんて笑いが止まりません(^O^)
Kaworinlove55さん
笑いのパワーもさることながら、しっかりとドラマがありましたね。あとで振り返るとかえって笑いのシーンが効いています。
奈緒子と次郎さん
さすがに体重があそこまで違う試合は組まれないでしょうが、もしあの大きさの二人だったら本当にああいうことしそうな戦いでしたね。テンポもよくって主演作の中でも必ず上位に来そうな映画です。
では!
人間だから、そう思っちゃうこともあるよ!!
って言ってくれてるみたいで。
うん。そうですよねえ。なかなかズバリは言えないし、言ってはいけないのかもしれませんが、逆に避けては通れないことですしねえ。表情で語らせるところが凄いですね。
今後ともよろしくお願いします。
「チャップリン」で検索して来ました。
社会風刺も鋭くメッセージ性の高い彼の素晴らしい作品の数々は、喜劇というジャンルではとてもくくることが出来ませんね。
まさに天才です!
私も今回、「街の灯」を記事にしました、よかったら一度いらして下さいませ〜ではまた!
チャップリン、凄いですよね。またお邪魔します。