1984年 日本 125分 伊丹十三監督作品
自身の体験を元に伊丹監督が2週間で脚本を書き上げた初監督作品。最初はお葬式マニュアルに見えるが、時々脱線。集まってくる人びとを中心に、こういう人いるような、とかこういうことやるよな、というようなくすっと笑えるシーンが満載。ただ、変な人が出てくるのではなく、あくまでも普通の人だし、決めるところは決める。それもカッコつけてるわけでなく、自然に故人を想い出てくる言葉だったりする。それ以上やるとオカシイというエッジぎりぎりのラインで構成されているんで、愛人との野外でのHシーンは不要かなと思ったが・・。逆に大滝秀治もまだしつこくしてもいいかなと思ったんだけど。私の視点ではそれ以外はすべて「普通」と判定しました。普通なんだけどあちこちで見られる変な習性、ここへんが笑えて最後はなんだか爽やかに終わる。力の入れ具合、差し引きの絶妙さが日本映画界に新たな風を吹かせたのではなかろうか。
2007年01月09日
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