ついに最終作になってしまいました。約2年、シリーズ完走です。嬉しいような悲しいような。公開後の1996年8月4日に渥美清さんが死去したんで、お体は悪かったんだろうけど、この48作目が最終作を意識して作られたのかどうか、いくつか気になる点がある。
一つ目は満男が過去の寅さんの恋愛相手を語るシーン。過去の作品を回顧してまとめてる。もう一つはマドンナ最多出演で最も寅さんに近かったマドンナであるリリー浅丘ルリ子が最後を飾ったこと。ラストを締めくくるのはやはりこの人しかいないのでしょうね。さくらの説得に初めて!?寅さんが動き、定番である別れのシーンは今回はありません。めでたく結ばれたかのようにも見えるんだけど、のちに手紙で寅さんが旅に出ていることが伝えられる。その後はいつものように旅を続けている寅さんとまたリリーの家に戻った寅さん、両方を想像させる。
さて、本編。突然満男の会社を訪ねた泉は見合いの話があることを告げる。ついつい止めることができなかった満男は、挙式当日、レンタカーで結婚式をぶち壊す。この辺昔の寅さんのようなハチャメチャぶり。そのまま流れるままに奄美大島へ旅立ち、死のうとしていた所を偶然通りかかったリリーに助けられる。リリーの家に招待された満男はそこに住み込んでいる寅さんに再会する。
ここで一つの恋はめでたく成就。島まで追いかけてきた泉に波打ち際で愛の告白をして、満男の恋は結ばれます。遠くから見守るリリーと寅さんがいいですね。
阪神大震災のボランティアとして働く寅さんが最初と最後に出てくる。あとクレジットには島唄の歌手として「元ちとせ」の名前が!
いろんなことがあった48作、もうこのシリーズを超える映画はできないかもしれません。
ラベル:男はつらいよ