2005年05月08日

穴 #324

1960年 フランス 126分 Le Trou

脱獄モノ。監視されている生活から抜け出したい、というのは現代人なら誰でも一度は感じたことのある感情だろう。刑務所から、っていうのはナカナカ考えないが、よく抜け出そうとして見つかってドキドキ、っていう夢をよく見るのは私が小心者のせい?

で、刑務所の部屋に穴を掘って、地下室へ抜け、そこからまた穴を掘って地下水道に出るとそこはパリの街並み、っていうのがこの映画の大まかなストーリー。穴を掘るっていってもコンクリート。部屋の家具やどこやらからこっそり忍ばせてきたグッズから鉄パイプのようなものでカンカン掘り進めて行く。凄いのはこの映画BGMが全く無いこと。コンクリートを掘る音が見てる部屋全体に響いてくる。

当然看守の目を盗むわけだが、このVS看守との駆け引きも興味深い。看守が部屋を覗く穴から逆に丁寧に作成してあるミニ潜望鏡で看守の動きを監視する。ちなみに脱獄に必要な小物は当然彼らが自主制作していて、砂時計を作るところは圧巻だ。地下室では看守らとニアミス!柱を盾になんとかかわすシーンは超ドキドキ!看守の方もさまざまで、地下で見つけた蜘蛛に虫をあげる人、主人公の囚人に理解を示し、物を盗んだ排水工夫をやっつけるのを黙認する人。そして囚人とコミュニケーションをとりつつ裏ではその動きをしっかりと把握しようとしてるボス。厳しい点もゆるい点も両方描きながら刑務所の生活を浮き彫りにしている。

で、ソノ部屋の囚人はもともとの4人と新たに加わった新人1人で、5人が主人公になるわけで、そりゃ個性的な方々なのだ。中でも薄毛のロラン!強靭な精神力で脱獄の道を切り開いていく。この人俳優じゃなくて、元になった脱獄事件の主犯格なんだって!すげー!本人が演じてるわけだ。それも納得の迫力を存分に見せつけてくれる。そして新人と他の4人の駆け引きも・・・。

ラストまで気の抜けない、脱獄モノの最高傑作という呼び声も高い秀作だ。ちなみにオープニングで出てくるのはあの人だって気付いてました?気付かなかったの私だけ?


穴 デジタルニューマスター版
posted by 映画のせかいマスター at 16:19| Comment(0) | TrackBack(0) | あ行の映画(43)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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