2009年 連続ドラマW 全5回
半沢直樹で2013年大ブレイクした池井戸潤のドラマ。どこかに銀行員が絡んでるのは作者が元銀行マンだから。今回はトラックのタイヤが走行中外れて主婦に直撃して死亡した事故が、最初は整備会社のミスと思われていたのが、実は自動車メーカーのリコール隠しによるものだとする事件であった話。
大手の自動車メーカーを相手取り、地方の一運送会社が巨大な力に絶対的な窮地に追い込まれながらも、倒産のピンチを脱するという、著者得意のストーリー。2002年に発生した三菱自動車製大型トラックの脱輪による死傷事故、三菱自動車によるリコール隠しなどを物語の下敷きとしている。
著者自身が三菱銀行出身で、三菱グループの銀行が三菱自動車に支援するところとか、リアルだけど、フィクション。
運送会社の社長仲村トオルとその妻戸田菜穂、自動車メーカーの社員で内部告発に関わった田辺誠一とその妻本上まなみ、銀行マンの萩原聖人とその婚約者であり、自動車メーカーの常務國村隼の娘ミムラの3組が、事件を通してそれぞれの正義感を展開していく。
勧善懲悪でこれでもかとばかりに追い込まれるところから逆転していく話は痛快だ。今更言ってもしょうがないけど、半沢直樹がブレイクする前からこの著者の小説は読んでいたし、映像化されたらチェックしていた。今ではすっかり遠くに行ってしまったような感じ(笑)
2013年09月28日
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