2007年04月10日

寝ずの番 #820

2006年 日本

最初は落語家の一門ってやっぱり面白いなあ、っていう視線で見てた。鶴瓶の師匠がモデルらしく、途中で鶴瓶もカメオ出演していた。その一晩の話かと思っていたら、その夜は序の口で次々に病に倒れていってしまい、合計3人寝ずの番をすることに。3回、同じような夜のシーンを見るうち、だんだん死者を送る通夜の夜、こういう送り方もいいなーと思うようになった。

今では通夜も葬儀場がすべてやってくれるけど、自分の両親の時はこういうのもいいかなあ。死者を前に、いろんな話、下ネタや暴露話、大笑いしながらみんなで話すんだけど、決して悪意が感じられず、愛情を伴ってる。死者を送る涙の中にもたくさんの思い出があって、それは良いことだけじゃないし、それよりもなによりもみんながずっとそこにいて、寝ずの番をするってことが一番じゃないかなあ、と。

死人カンカン踊り、とかフツーに考えたらやりすぎなんだけど、誰もが微笑ましく見てる、いいですよねえ。こういう空間。

あと、このブログには下ネタは最小限って書いてるんですけど、下ネタ抜きにこの映画は語れません。きっと、卑猥は悪だっていう世間へのアンチテーゼなんでしょうね。いろんな地方のいろんな言い方も含めて何十回も卑猥語が出てくる。最後のほうは歌でずっと歌ってます(笑)

監督のマキノ雅彦こと津川雅彦。年を取るほどいい顔になってて、私も好きな俳優さんの一人なんだけど、この映画には俳優としてではなく、人間津川雅彦の血縁関係とか交友関係とかいろんなものが詰まってていい感じです。映画一家に生まれて、中島らもの原作の版権を譲り受けて、役者としてほとんど出てる伊丹十三監督の「お葬式」とか性描写とかを引き継いで、やっと完成したこの映画。お兄さんの長門博之も師匠役でしっかりサポートしています。



posted by 映画のせかいマスター at 06:46| Comment(0) | TrackBack(0) | な行映画(8)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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