グレゴリー・ペッグとイングリッド・バーグマン共演のヒッチコックサスペンス。ペッグが記憶喪失になってて、医者役のバーグマンの勤め先の病院長としてやってくる。
失った記憶を巡る話だが、そこに両優のロマンスを絡ませて、うまく繋いでいる。最近はあまり使われなくなったけど、ラストの拳銃の構図もかなり斬新だったかと思う。そして夢のシーンでサルバドール・ダリのデザインが登場するなど見どころも一杯。
ただ、精神分析モノとしては、その後(特にここ最近より複雑に)あらゆる試みの作品が作られているんで、あまり刺激が無くなっちゃった。この時代ではかなり斬新だったんだろう。古きよき時代は古典でしか味わえなくなったのかな。
ラベル:ヒッチコック