2005年 日本 111分
写真週刊誌のカメラマン伊藤歩が、スクープ写真が原因で謹慎処分になり、見かねた上司が九州支局へ転勤させる。そこで、下関のみなと劇場に昭和30年台に存在したという幕間芸人のルポを書くことになる。前半は映画全盛の時代の懐かしい風景を回顧する形で進んでいくのだが、後半になるとその芸人が在日韓国人であることから、差別の話も踏まえて展開していく。
下関が舞台の映画は「チルソクの夏」があるが、どちらも朝鮮半島がらみだ。土地的にそういう歴史があるんだろうか。まあそれはそうと、普通に日本で映画館の社員として働いていた人がある日うトラブルをきっかけに芸人として活躍することになるが、時代の変遷から映画が廃れ、故郷の済州島に渡ってひっそりと暮らすという、国を超えて暮らすってそういうことなんだなーとしみじみ感じてしまった。幼い娘とは離れ離れにならざるを得ず、その娘が、半分父を恨みながら、たった一人の家族だと最後に再会を果たす。
うらぶれた劇場、そこに勤める人たち、親子の別れ、面白い要素が詰まってて、懐メロとともに涙腺を刺激します。いつでも夢を〜♪
名バイプレーヤー?の伊藤歩さんが主演、この人スタイルいいですねー!藤井隆が若い時の芸人を、鶴田真由、津田寛治が在日夫婦役で出演。
2014年03月24日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック