1977年 フジテレビ系 全6話
5話終了時までまったく犯人に近づいてない状態で一気に6話で解決する見事なテンポ。田村正和の和賀と、仲代達矢の今西刑事が交互に映し出されるので、きっと和賀が関わってるということは誰も思うんだけど、それでいてどう逮捕につながるのか見ていてわからないところが凄い。
原作と違うのはハンセン病が精神疾患となっている点だけど、特に違和感なかった。原作やっぱ凄いんだろうねー!
まずは殺された三木刑事。目撃者からは「カメダ」が浮かび上がる。仲代刑事は血の繋がらない妹真野響子に食事を作ってもらい、ナイターばかり見ている。同じ頃、若手芸術家集団が脚光を浴びる。その中の評論家の中尾彬は女関係で没落する。ピアニストの和賀もどうやら二股かけてるみたい。
その二股の女が自殺未遂してしまう。汽車の窓から紙吹雪をまき散らす。彼女の自白により犯人が割り出されるのであるが、その犯人と被害者の関係は意外なものだった。幼少の頃の経験と、戸籍消失による再発行で別人になりすます。大人になった少年を映画館のニュースで偶然見た被害者は・・・。
ラストは長嶋茂雄引退のエピソードと共に終わる。よき昭和の時代が写されている。
2014年12月25日
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