2007年05月09日

深作親子の「仁義なき戦い」

「サイゾー」という雑誌にアニメ監督の押井守氏が二世の著名人と対談するコーナーがあります。その中で映画監督の深作欣二の息子、深作健太氏との対談がありました。

深作欣二監督といえば黒澤明監督がハリウッドと揉めて降板した後の「トラトラトラ」に助監督としてクレジットされ、以降、日本映画を支える大監督でしたから、その跡を継いで息子さんも映画監督になるというのは、苦渋の選択だったのではないでしょうか。

その中で健太氏が面白いことを言っていました。父親(欣二監督)の頃は、戦後の焼け野原から出発して、何も無い原野を開拓することが出来た。しかし、現代を生きるぼくらには開拓すべき原野が無い。と。まさにその通りですね。最近の若者が夢が無いとかいわれていますが、ここにも原因があるでしょう。その前の世代には、新たに開拓すべき分野が転がっていた。現代に何が残っているのか、と。

しかし、その健太氏が勇気付けられたのが名作「仁義なき戦い」だったそうです。仁義なき戦いの中から、道を外れたっていいんだぞ、という父親のメッセージを受けた、と言います。最近の内にこもる方向にばかり目が行っている風潮の中、ヤケになって火炎瓶を投げるような外へ広がるパッションを表現できれば、と言います。

親子の世代間で映画を通して、しかも自分が作った作品でメッセージが伝わっていく、というのは凄いことですね。それだけ色褪せない名作と言うことであります。

posted by 映画のせかいマスター at 06:25| Comment(0) | TrackBack(1) | 仁義なき戦い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック


Excerpt: 映画のヒットを受けて、1974年10月24日〜11月2日に、新宿紀伊國屋ホールで舞台版が上演された。金子信雄から企画が出され、金子が当時主宰していた「劇団マールイ」の全面協力のもと、深作欣二と福田善之..
Weblog:
Tracked: 2007-08-16 20:55