2015年02月23日

小さいおうち #2210

2014年 日本 137分 山田洋次監督 /脚本

戦争下の日本で、女中として働く若き日の祖母が当時を回想する私小説を書き始めたことから、その登場人物と思いもよらず出会うことになる青年を通して、戦争の重みを改めて感じるような作りになっている。

回想シーンは女中の黒木華が橋爪功の家に働き始めるところから始まる。夫婦の仲も女中次第と、冗談交じりに伝える何気ないシーンだが、これが最後まで彼女の女中の仕事に関わっていくことになる。ちなみに橋爪功と吉行和子の夫婦は同時期公開された「東京物語」と一緒で、メンバーも似通ってるんで、ちょっとした姉妹版みたいな感じだ。

次の職場である過程は赤いモダンの小さなおうちだったが、玩具会社のご主人と美人の奥様とは関係もよく病気がちな息子を毎日病院に連れて行ったりマッサージをしたり、大活躍する。しかし美人の奥様が会社の若い男となにやら怪しげな関係に・・。知っていながらも黙っておくだけではなく、旦那に気遣わねばならない。そして男が出征しなくてはならなくなった時、奥さんは最後に逢瀬を重ねるための手紙を書くのだが・・・。

よくある不倫のドロドロではなく、爽やかに何気ない日常の中で進んでいくので、安心ではあるのだが、家政婦は見た的なのぞき趣味も手伝わなくもない。が、基本は戦争を知らない若者世代が祖母の手記を通して戦争を知る、という話なので、最後はやっぱり戦争を考える機会になる。

広告コピーに釣れられて、ドロドロを想像してみた人はしんみりするかも
posted by 映画のせかいマスター at 09:41| Comment(0) | TrackBack(0) | た行映画(49)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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