2004年 日本 122分 三谷幸喜映画役所広司
舞台で十分な実績を引っさげた映画化。映画化されるんだから、舞台は部屋の中だけじゃないよねえ、とかキャストは2人だけじゃないよなあ、なんてことを書いていましたが、部屋の中で二人だけでよかったんじゃないの?っていうマイナスのイメージ!確かに浅草の劇場に役所広司が通う部分などは当時の風情も映されてて良かったが、オープニングの説明っぽい映像不要だし、想像する楽しみも減っちゃった。
また、舞台では西村雅彦の謎のキャラクターがよく活かされてたが、同じ役を役所がやるとただ怖いだけの検閲士になってる。笑える台詞もコメディ畑の人が言わないと笑えなくなってるし・・。私の好みの問題かな??
さて。笑の大学(舞台&映画)を見て、なぜ三谷映画が評判が分かれるのかがわかった気がする。そもそも三谷幸喜は舞台作家なのだ。舞台的な楽しみで作られたネタを映画にしちゃうから、舞台のファンは映画に馴染めないのでは??逆に私はこれを見て、舞台面白そうだなあ、と思ったタイプです。
ただ三谷映画ファンとしてこれからもウォッチし続けます。でも舞台も見てみたいなあ、と痛感いたしました。wowowでやってる他の舞台、チェックしよかな。
意図的に舞台的に作る場合には、その意図を汲み取る必要がありますよね。
この作品の文学的な主題は権力に対する風刺ですが、映画的な主題は何かを考えていくと出てくるのが私が記事に書いたような内容です。
監督が他人というのが少し弱いのですけどね。
私は映画版だけですが、
思ったより笑えなかったです(*_*)
舞台版の西村&近藤コンビは良かったです。間の取り方とか、けっこう笑えます。台詞やネタはほとんど同じなので、2度目に見たこっちは笑えませんでしたが、ぎゃくだったら面白かったと書いたかもしれません。
途中からおかしくておかしくて、涙が出るほど笑ってしまいました。西村雅彦さんがはまり役ですね。映画(役所)版は、このほとぼりがさめるまでは見たくないです。
舞台版「12人の優しい日本人」よりもずっと面白かった。
あれ、やっぱりキャストの魅力ですよね〜!