1960年 日本 90分
完結編。5作にわたってサラリーマン小林桂樹が出世していく姿を綴ってきましたが、なかなか面白いシリーズでした。私の文才が欠けてるんで、その面白さが十分伝わらないのが残念です。
5作目はいつの間にやら団令子と婚約して輸出課長になった小林が、中近東の架空の国イラジスタンの一団やアメリカのディーラーの女性に向け、輸出用の車を開発する話になってます。行きがかり上、芸者や酒の強いディーラーと遅くまで飲んで、一時は婚約解消になっちゃうんだけど、最後は大団円!ってパターン。ちょうど日本が国際的にも発展していく時期なので共感する人は多かったのではないでしょか。
シリーズものとしてみるとせっかくの太閤記というタイトルと木下秀吉という主人公の名前を活かせてない(歴史とあまり結びついていない)のが残念。小林桂樹、団令子、その父親役の沢村いき雄、そして会社の加東大介、有島一郎、違うマドンナ役の原知佐子など出ずっぱりのキャラたちの世界にどっぷり浸かれました。
この映画みて現在を考えると、森繁久弥や植木等に比べ、小林桂樹が大スター扱いじゃないのがちょっと不満です。
2007年05月29日
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