1978年 日本 133分
なんだか凄い映画。この映画が作られた1978年とはどんな時代だったか復習してみよう。
SF大流行。前年にはかの「スター・ウォーズ 新たなる希望」が公開されている。ついでにどうでもいいけど「惑星大戦争」も作られている。SF映画全盛である。日本を動かす大きな力を題材にした映画が多かったのもこの年。自衛隊が総出で一人の男をテロリストに仕立て上げた上、処分しようとする「野性の証明」、自衛隊がクーデターを起こし列車を爆破、丸ごと無かったことにしようとする日本政府が出てくる皇帝のいない八月 #199も同じ年だ。
そしてブルークリスマス。特撮を使わないSF映画としても話題になった。青い血、UFO、ヒューマノイドという名のロックバンド、ドラマの主役に抜擢された新人女優、TVプロデューサー。目まぐるしく展開するストーリーと登場人物たち。前半は仲代達也、後半は勝野洋を中心に青い血の謎に迫っていく。
青い血を持った新人女優は大麻事件に巻き込まれ降板させられたことを苦に自殺、その真相を追う恋人も事故で還らぬ姿に。青い血の謎を追うプロデューサー(仲代)はニューヨークへ飛び、そこでUFOの存在を声高に叫んで追放された教授と出会う。一方、国防省の勝野洋は行きつけの床屋の女(竹下景子)と愛を育む。
さて、さんざん風呂敷を広げた上で、結末もものすごいことになっている。脚本は倉本總、手抜きなしでぶっとびまくってる。こんなことになるなんて!誰がこの映画の後の後始末をするんだろう??とにかく凄い、一度ご覧アレ。
2005年07月04日
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