2007年07月21日

愛しのロクサーヌ #920

1987年 アメリカ 107分

なんとなくのんびりした他愛も無いスティーブ・マーチンのコメディ・・かと思ったら、フランスのエドモン・ロスタンの戯曲とその舞台を復刻したアメリカ映画だった。ピノキオのような鼻を持つ男が主人公。異形の人間、というテーマは整形が普及した現代ではすぐにピンと来るものではなくなったが、日本でも「こぶとりじいさん」など昔からある大きなテーマの一つには違いない。

一つは、もしも自分がそういう存在に生まれついたら、どういう生き方ができるか、ということ。この映画のような大きな鼻だったら、というところから、障害を持って生まれたら、とか、ある日突然今とは違う身形になったら、という想像力は感性や共感へ繋がる人間の大事な要素だと思う。

もう一つは、昔からある奇形とかの医学的な要素。遺伝子の異常とかで科学的に説明されるものが多くなっているんだろうが、かつては鬼の子が生まれた、この子を生かしていたら村が呪われていく、とかの理由で葬り去られたこともあるとか噂では聞く。またベトナム戦争で双子が繋がって生まれてきたり、ということもあったが、その生き様は世界中に発信された。

身近なようなそうじゃないような、ちょっと違う人間、でも別にパーツが少し違ったって、構わないじゃないか、ということをこの映画では表現していて、見た後はちょっと優しくなれた自分がいるはずです。

posted by 映画のせかいマスター at 06:15| Comment(0) | TrackBack(0) | あ行の映画(43)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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