1998年 アメリカ 139 分
もしも交渉人のプロと交渉しなくちゃならなくなったら、どうする??この映画では、シカゴ警察のトップの交渉人ダニー・ローマン(サミュエル・L・ジャクソン)が、殺人と横領の罪を被せられ、真犯人を探すために連邦政府ビルに立て篭もる。彼が交渉人に選んだのはこれも超一流の交渉人であるセイビアン(ケヴィン・スペイシー)。2人のプロがぶつかり合い、事件の核心に迫っていく。
交渉人と言ってもいろいろあるだろうが、この映画では事件現場でギリギリのところに挑んでいく交渉人である。ちょっとしたしぐさや間の取り方から嘘を見破る、とか映画の話をしつつも自分が主導権を握るように持ち込む、とか営業マンが自社の商品をプレゼンするのとは一味違う。どちらかというと攻めの部分が印象深いが、攻めと守りとそのコンビネーション、なかなか見所の多い作品である。
で、ダニーが人質を殺すぞ、と脅すシーンがあるんだけど、サミュエル・L・ジャクソンってなんか善人顔で、悪いことしそうな気がしないのがちょっと難点ではあるが、ラストの三つ巴は、誰がどう考えているのか、緊迫の展開、息もつけないとはこのことか。