2007年08月23日

はだしのゲン #952

 日本 108分

小学生の頃、原作マンガを回し読みして、戦争の怖さを改めて知った作品の映画を(多分)始めて鑑賞した。アニメ版と実写版があるようだけど、今回見たのは実写版。

はだしのゲンの記憶は原爆の直後の話であったが、実は原作は戦後しばらくゲンが大きくなってからのことまで書かれてる。第1部は戦中篇で、戦争に反対し、「非国民」と呼ばれながらも信念を曲げない父親のもとで近所や学校で虐げられながらも強く生きるゲンと兄弟の姿を描いている。

現代は自分の信念を貫くのが難しい時代のような錯覚をしていたが、戦争中とは比較にならないだろう。そもそもの是非は別として敵に勝つということを徹底しようと思えば、全員が一丸にならないといけないし、そのためには意思統一をはかるべくコントロールも必要になるから。個人の信念は全体と同じでないといけません。

この第1部は徹底した反戦メッセージ。戦争を止める決断ができるなら、始める時にやらない決断を、という台詞で終る。また、戦争中に打たれても打たれてもめげない子どもの強さ、も感じることができる。

それから日本の原風景。近所には偉い人もどうしようもないひとも住んでいるが、いろんな人と付き合って、お互いの考え方を知って、成長していく、っていうちょっと前まで当たり前のことがすっかりなくなってしまいつつある現代日本。この映画の中のエピソードのように、栄養失調の母に鯉を食べさせようと池の鯉を盗んで家主に怒られるとか、ガラス屋のおいちゃんを助けようとガラスを割って回るとか、近所の人に怒られたり誉められたり、物をもらったり、年齢を問わず、あれこれ言い合えている風景に感動。

第2部も続けて鑑賞予定

はだしのゲン #952
はだしのゲン 涙の爆発 #953
はだしのゲン ヒロシマのたたかい #955
はだしのゲン(アニメ版) #956
はだしのゲン2(アニメ版) #957
posted by 映画のせかいマスター at 07:09| Comment(2) | TrackBack(1) | は行映画(37)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
実写版もなかなか良かったですね。
ゲン役の男の子が、
現代っ子らしからぬ、たくましさを持っている(そういう演技かな)
のが、あのドラマのリアリティにつながったと思います。
Posted by 奈緒子 at 2007年08月23日 13:58
実写版3作でゲンは全て変わるんですが、2作目のゲンが一番良かった気がします。でも全作、たくましい強いゲンでよかったです^^

アニメ版もGyaoでやってたんでチェックしました〜
Posted by 映画のせかいマスター at 2007年08月23日 16:29
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長崎原爆忌
Excerpt: 北九州が舞台になった原爆を題材にした拙著 児童向け小説「ぼくたちの空とポポの木
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Tracked: 2007-08-23 15:44