歴史に残ると言っても過言ではないスピルバーグ監督の70年代のヒット作。ジョーズが出てきて人間を食べる、と筋は観る前からわかっていてもやっぱり緊張してしまう。上映前もコピーなどで煽っていたことと思われるが、最初から「こういう話だ」という刷込みがあっても、いやあった方が楽しめる映画ではなかろうか。
オープニングで早速あのテーマ曲がかかり、ジョーズの視線で海底が写される。開始直後の夜の海で若いカップルの女性が食べられ、もしや鮫?と思わせ、開始10分で海水浴場の子どもが多数の観光客の面前で食べられてしまう。ここは事態を危惧していたブロディ署長(ロイ・シャイダー)の視線が恐怖を描きたてる。さらにもう一人被害者が出るが、海を閉鎖すると市の収入が激減するため、閉鎖しようとしない。自然には太刀打ちできない人間の愚かさの象徴として頑固な市長が登場、ダミーの鮫を捕獲した映像を流して安全をアピールする。再び賑わう海岸で3人目の犠牲者が・・・!
前半のパニック映画部分は完全にアイデアの勝利である。鮫が出てくるのはほんの一瞬だけ、あとは姿を見せずに存在のみを仄めかし、海底からのアングルで海水浴を楽しむ人達の足を映し出す。鮫が暴れた後は、食いちぎられた足が海底に落ち、助けられた人に両足があることから、別の被害者がいることを示す。そして海が赤く染まる・・。あえてジョーズを出さないことで、出すことよりも恐怖心を増長させるこの手法、駆使するスピルバーグ監督は当時なんと27歳だった。
そして船でジョーズを退治する後半の海洋対決は、ブロディ署長、学者で鮫に詳しいフーパー(リチャード・ドレイファス)、鮫を1万ドルで退治してやると言う漁師のクィント(ロバート・ショウ)の3人が海の上で友情を深めつつも巨大な敵と真っ向対決する大迫力シーン満載である。
ジョーズに樽を撃ちつけ、樽の浮力で深く潜らせず、しかも居場所を特定できるという戦略が映画を見る方にもわかりやすい。ほぼ全容を現すジョーズだが、これがまた大迫力。特に海中で鉄檻の中のフーバーにアタックするシーンや船に乗り上げるシーンは圧巻!ラスト1分まで本当にこの巨大な怪物を倒すことができるのか、全く読めないドキドキの展開である。

なかなか本体が姿を現してくれませんが(それが逆に怖い)、実際に現れたときもあの巨大な姿にはホントに驚いたものです。
海が怖くなったのもこの作品の影響ですねぇ(笑)。
これって次作は旦那か奥さん、次は兄弟とかいとことかって設定があったような…どこまで続いたのでしょうねぇ、シリーズが違ったかもしれませんが3Dもあったような。
というところで、レビュー400本達成おめでとうございます。
1年以内にこれだけの数を観るとは凄いです。
50本くらい差があいちゃいましたよ。
今後ともよろしくお願いいたします。(^^)/
実はシリーズは見ていません(汗)名作だけに続編はプレッシャーだったでしょうね。船に乗り上げた時のあの大きさは圧巻でした!!(@@;)!
それから400コメントをありがとうございます。一時期見まくっていましたからねえ。実はもう青息吐息で1周年が迎えられるかどうか微妙なところです。最近は馬力だけの「質より量」になってきたような気もしますがまだもう少しは頑張りマース!(と弱気コメント)
ではでは!
「はりぼて」であの迫力はたいした演出力ですね。本体を極力見せなかったのが勝因でしょうか。
音楽は映画史上に残る名曲です。
こちらからもTBしますね〜!ではでは。
よかったらリンク貼ってもいいでしょうか?
こちらからも、、というべきなんですが、シーサーブログにリンクをつけるやり方がわからなくて・・。難しくはないと思いますが、リンクは付けてないんです。克服した暁にはリンクを貼らせてくださいね。
<a href= http://www.livgenmi.com/1895/CO/County/arapahoe.htm >Arapahoe County Colorado 1895</a>
http://www.stusoc.cf.ac.uk/suon/bellringing/
映画のせかい