2005年08月27日

金田一耕助の冒険 #422

1979年 日本 113分

これまでの横溝シリーズとはちょっと変わった角川映画。



同名の小説「金田一耕介の冒険」の中の一作「瞳の中の女」は未完の作品である。猟奇殺人が起こって歴史ある名家のどろどろした人間関係が・・・。という流れを期待して見てしまった私はオープニングからずっと感じていた違和感を、ついに決定付けられる。ホッケーマスクの窃盗団の女ボス、角川文庫のこの本を出してこれは一体どういう結末?と金田一に攻め寄る。さらに映画化されたフィルムを持ち出す。この作中映画の金田一シリーズの監督は大林宣彦、金田一は三船敏郎。頭をかきすぎて薄くなったと言われてる。世界の三船にハゲとはなんたる暴挙!ちなみに等々力警部は三橋達也だ。

その後も金田一(古谷一行)と等々力(田中邦衛)の暴走は続く。太陽にほえろのパロディ(しかもベタベタ、ヤクザみたいな刑事が文字通り吠えてる)、角川春樹や横溝正史も出演し、自らをパロディ化している。斉藤とも子は憧れのマドンナ風に回想で登場、ラスト近くも「人間の証明」ばりに放り投げた麦わら帽子が麓の岡田茉莉子がキャッチする・・などギャグのオンパレード。時が経って元ネタがわからなくなってしまったパロディも多い。

当時から賛否両論だったと思われるが、今となっては大林監督、つかこうへい氏によるよき時代の大いなる実験といったところだろうか。

posted by 映画のせかいマスター at 06:07| Comment(3) | TrackBack(1) | か行の映画(33)+ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
この作品大好きです。おどろおどろしい金田一作品の中で一服の清涼剤というか。
古谷一行の金田一で唯一の映画作品がこれなのは少し可哀相ですが、このバカバカしさがとても好きです。
Posted by サシヒ at 2005年08月27日 22:37
『金田一耕助の冒険』いいですね〜!
よく「金田一に一番適役だったのは誰か」というアンケートとかがあって見てみると、大体、石坂浩二派か古谷一行派に分かれるんですが、他の金田一役の人は別としてこの2人は甲乙付けがたいと思います。
繊細でぼんやりとした天才型の石坂金田一と豪放で愛嬌のある古谷金田一はどちらも「これこそ金田一!」といっていいほど役にハマっていると思います。
ただ最近の古谷金田一はすごく古谷さんがお年を召されていて(失礼!)谷啓さんもなんだかパワーダウン…ということで、あえていえば全盛期に引退した石坂金田一のほうがイメージを崩さなかった、という点で軍配が上がるかもしれません。
さてこの映画ですが、斉藤とも子はやっぱり可愛いかったですね。映画版『悪魔が来りて笛を吹く』では椿美禰子役で好演を見せた彼女ですが、そういえば昔やってた「がんばれ、レッドビッキーズ!」にも出てたなぁ。
あと熊谷美由紀さんも若い頃は可愛かったんですね。この2人が見れるということで、損はないDVDだと思いますよ。田中邦衛とかも出てるし、ローラースケートをはいた金田一なんて見れるのはこの作品だけですね。(笑)
Posted by Jannita at 2005年08月28日 08:41
サシヒさん、Jannita さん、コメントありがとうございます。『金田一耕助の冒険』にコメントが付くとは意外でした^^

>サシヒさん
古谷一行はTVドラマで長く金田一をやっていたので、イメージは定着しているんですが、映画はこれだけだったんですね。私はこういう映画だと知らずに見たので衝撃的でした(笑)

> Jannitaさん

斉藤とも子の映画版『悪魔が来りて笛を吹く』の金田一は西田敏行でしたね。古谷一行が回想してるのは誰?
「レッドビッキーズ!」リアルタイムでみてました!!その後確か芦屋小雁と年の差結婚したと思いますが、今はどうしてらっしゃるのでしょうね。
松田雄作夫人や若き日の吉田日出子など、貴重な作品です。

女ボスがホッケーマスクをしていましたが、ジェイソン君がまだ世に出る前ですよね。なんかのパロディかな?

ではでは、今後ともよろしくお願いします。
Posted by 映画のせかいマスター at 2005年08月28日 11:14
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悪魔が来たりて笛を吹く
Excerpt: 古谷一行が金田一耕助を演ずる『悪魔が来たりて笛を吹く』を見た。今までにも何種類もあるこの映画を見てきたのだが、やはり一番完成度が高いのはこのヴァージョンだろう。 古谷一行のもう一つのTVドラ..
Weblog: 君と僕の無限空間
Tracked: 2005-08-28 08:42