2005年09月10日

男はつらいよ 純情篇(男はつらいよ6)#435

1971年 日本 90分

列車の中で向かいの赤ちゃんにベロベロバーしてる寅さんから始まる。赤ちゃんは満男のイメージと、その後会う母子(若き日のマルサの女の宮本信子。かわいー)を連想させている。

TV番組「ふるさとの川・江戸川編」でとらやが紹介される。おいちゃんは江戸時代から続く6代目らしい。若者は団子なんて食べなくなったと嘆いてる。それを九州に向かう途中で白黒TVで見る寅次郎。故郷への思いを募らせる。出会った赤ちゃん連れの女性からは宿泊費用を相談され、宿ではお礼にと服を脱ぎ出す。駆け落ち同然で故郷を離れたが、夫とうまくいかず戻ってくる可愛そうな女性を諭し床に着く寅さん、渋いねー。一緒に長崎五島の実家を訪ねるのだが、父親の森繁久弥は毅然とした態度で夫のところに戻れ、と言う。この言葉に感銘を受けた寅次郎は、帰るところがあるからいけないんだ、もう故郷には戻らない、と決意を新たにするが、家族の顔が忘れられず最終フェリーに乗り込んでいく。このフルサトへの想いがラストシーンへと繋がってる。

そして葛飾柴又。2階の寅の部屋にはこれまた夫の元を離れたおばちゃんの遠縁の夕子(若尾文子)が間借りしていた。うちの親戚にも美人がいるんだよとタコ社長と話しているところ、対極の男が戻ってくる。男は2階で休もうとするが、どうも様子がおかしいことに気付き、険悪になって出て行こうとするが、その時、2階から降りてきた美女に胸をときめかせる・・といういつものパターン。

丁度その時、博は独立の計画を練っていた。話を聞いたタコ社長は焦って寅に相談。博も社長との間に寅さんが入るよう相談するがこれが裏目にでて、すっかり話をぶち壊してしまう。結局資金が足りず独立は断念して一件落着となるが、「成功してもせいぜいタコ止まり」という寅さんに笑ってしまった。

さて、マドンナの夕子さんは無事旦那が戻ってきてジ・エンドになるが、寅がいなくなったあとのとらやには幸せそうな家族が来訪。そう、復縁した宮本信子一家である。森繁久弥宛てには寅からの年賀状が届き、なんとかハッピーエンドというわけだ。

今回の笑いどころ
・河原で夕子さんと歩く寅。無造作に落ちてる靴を投げるが、草叢のカップルに直撃。こういう細かい芸が行き届いていますね。
・御前様にご飯で釣られて?寺で働く源吉。ラストはいつの間にか寅の巡業の旅に付いて来てる。相変わらず謎の男です。
・次期おいちゃん役の松村達雄さんがお医者さん役で出演。夕子さん目当てにとらやに往診するが、患者が寅だと知るとそっぽ向いて帰ってしまう。夕子さんが自分に思いを寄せる男(寅次郎)に弯曲的に断りを入れようとしたところ、寅が夕子さんに付きまとっていると勘違いしたのはこの医者。診療室に諦めるよう告げに行く。そこには咥えタバコでオカマの診療をする姿が。さすがにこんな医者いねーよ、と思うが、堂々とした「やぶ医者」像である。
今回の泣き所
・もちろん柴又駅での列車のお別れシーン。さくらに「故郷とは・・」と言いかけて、ドアが閉まる。故郷とは何なのか?答えは見ている人が探すしかない。

寅さんトリビア
タコ社長梅太郎の家を訪れるシーンで珍しくタコ社長の家族が。せまいアパートに奥さんと4人の子どもが登場!そのうちの一人、長女は十数年後に美保純となって登場するわけです。



posted by 映画のせかいマスター at 06:29| Comment(0) | TrackBack(1) | 男はつらいよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Tracked: 2005-09-10 11:02