2005年09月20日

仁義なき戦い #442

1973年 日本 100分

飯干晃一原作、深作欣二監督のヤクザ映画の金字塔ともいえるシリーズの1作目。タイトルの「仁義なき」とはそれまで義理人情で描かれていたヤクザ社会をカネのためなら裏切り寝返りも平気な世界として映し出していることに由来してる(と思う)。

東映の正月映画第2弾(第1弾は高倉健の「昭和残侠伝 破れ傘」と「女因さそり」)として、実在の呉市の暴力団抗争の中心人物である美能幸三が獄中で書いた手記を飯干晃一がまとめ、笹原和夫がさらに取材を重ね脚本を書いた。高倉健の任侠シリーズのブームが去りそうな時代に新たなヤクザ映画として大ヒットした。

物語は戦後の闇市から始まる。復員兵の広能昌三(菅原文太)は仲間の復讐に無法者を殺害し刑務所に入る。出所後待っていたのは地元ヤクザの山守組長。前半は山守組と土居組の対立を描いている。刑務所で兄弟の契りを交わした若杉(梅宮辰夫)が絡み、広能は土居を襲撃。しかし若杉は・・・。

そして広能が再び服役中、山守組は分裂、若頭の坂井鉄也(松方弘樹)が台頭、新開宗一(三上真一郎)一派との間に内部抗争が勃発する。中でもイケイケの有田(渡瀬恒彦)らはヒロポンで大儲け、裏で山守組長もその市場にあいのりしてる。坂井らは新開一派の一掃するが、・・・・。


泣き落とし、命乞いとなんでもやって私腹を肥やす山守組長(金子信夫)、イイ感じで横から入ってくる奥さん(木村俊恵)こっちに付いたと思えばまたこちら、とスパイ行為を繰り返す田中邦衛、ヒロポンを売って一旗挙げようとする渡瀬恒彦、キャストも凄いが、キャラクター祭りである。

2作目からは使われなくなったが、昭和○年、誰々死亡のテロップと共に流れる「ちゃらら〜ん」というBGM、よくコントに使われていたが、オリジナルをやっと見れた。

この後全10作、平成に入ってもさらに続編が作られているが、主要な登場人物が次々に死んでいき、一体次からどうなってしまうのだろう???20世紀の終わり、馳星周の小説に度肝を抜かれたが、その20年前にこれほどぶっ飛んだ映画があったとは!誰も先が読めないストーリーから目を離せない。

折りしも2005年9月衆議院選挙で広島の選挙区で立つ抵抗勢力の首領(ドン)、亀井静香氏に向けて、小泉自民党が放った刺客(ライブドアの堀江社長)。世の中は政界の「仁義なき戦い」に興奮したが、亀井氏の応援に菅原文太が駆けつけていた。もちろん当時よりもふっくらして白髪が多くなっているがその佇まいは健在!

現代でもまだ人気は継続中なシリーズ。2005年9月発売の「大衆EX」10月号では特集が組まれている。文中ややこしくて書けなかった人物の相関図もあり!

深作欣二

posted by 映画のせかいマスター at 06:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 仁義なき戦い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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