2005年09月28日

男はつらいよ 寅次郎忘れな草(男はつらいよ11) #449

1973年8月 日本 99分

マドンナとして最多の4作品に登場することになる浅丘ルリ子のリリィーがついに登場。女版寅さんとも言えるそのキャラクターはもしシリーズが続いていたら寅さんはリリィーと結ばれたんじゃないかと思えるほどである。

オープニングの夢は大江戸ふう。父親の法事中にふらりと帰ってきた寅。「ついにおいちゃんが・・」とやっぱりまったく覚えていない様子。その後も真面目にやらない寅にとらやの面々が叱る。

満男は幼稚園に通い始めている。さくらは満男にピアノを習わせたいが、買うお金も置く場所もない。ピアノくらい買ってやれよ、と博を責める寅は真面目な顔をしておもちゃのピアノを買ってくる。ここでまた禁句ネタ。寅の前で本物のピアノが・・ってのは言っちゃだめだよ、と打ち合わせるおいちゃんたちだったが、ふらりと現れたタコ社長がぶち壊してしまう。さすがタコ(笑)

去っていく寅に博は「僕もどこか遠いところ、北海道にでも行きたいなあ」とつぶやく。で、場面変わって北海道。この辺のつなぎはうまいですね。酪農に住み込みで働くことを決意した寅は、初日こそ頑張るものの2日目にはダウン、床に伏してしまう。さくら、シリーズ2度目のお迎えに。

んで、柴又に帰った寅が喧嘩して出て行こうとしたところに、北海道でバッタリ会ったリリーがとらやの前に!というお約束の展開。さすがに家の前で会うなんて偶然があるわけないじゃん、なんて思ってはいけません(笑)根無し草のリリーがとらやの面々と楽しく過ごすシーンはシリーズの中でも温か味を感じる良いシーン。庭の忘れな草の名前を聞いたり、恋をしたいと言ってみたり、初恋は寅さんとつぶやいてどぎまぎさせたり。2階で綺麗な月を見ながら2人が喋っているのを下でみんなが心配そうに聞いていたり・・。

結局母親と喧嘩し安キャバレーで客ともめたリリーは酔ってとらやに夜中に来て寅とも喧嘩別れしていく。寅さん以上に寅さんっぽいリリー、どうなることやら、と思ったらしっかりすし屋のマスター(毒蝮三太夫)を捕まえておかみさんに。本当は夫よりも寅さんが好きだったと笑顔で話し、爆笑する客。ようやく幸せを掴んだ・・ように見えた。


今回の泣き所
・御馴染み上野駅地下の食堂街、さくらは旅に出る寅次郎に荷物を届けに来る。満男におやつでも、と差し出そうとした寅の財布には500円(寅の財布にはいつも500円 笑)しか入っていない。黙って自分の懐から兄の財布へお札を入れる。

今回の笑いどころ
・お世話になった北海道の酪農一家(織本順吉)に手紙を書く寅。江戸川で源公に投函するよう命じるが、もらった瞬間川に落としてしまう。何事もなかったかのようにへらへら笑って去っていく源。台詞はないけど要所を押さえていますね。

寅さんトリビア
・リリーの芸名は「リリー松岡」・・売れなさそう^^。虫歯が痛いよという母親役は日本映画の名脇役さん。
・工場の若者の恋愛エピソードが何気に挿入。寅さんに「恋人」と言われただけで泣きながら逃げていく純情なカップル、男の方は江戸家小猫。若いです。水谷豊かと思った。
posted by 映画のせかいマスター at 06:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 男はつらいよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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