1977年 日本
原作は新田次郎の『八甲田山死の彷徨』で、1902年(明治35年)に青森の連隊の雪中行軍の演習中に、210名中199名が凍死した事件(八甲田雪中行軍遭難事件)を題材にした作品。
実戦ではなく訓練でこんなんなっちゃうってのは如何なものなのかな、と戦後生まれの私は思ってしまう。しかしちゃんと2年後の日露戦争で、この事件は生かされ、生き残った数人が活躍したと聞き、やはり実地訓練の重要さをかみしめる。ここまでしなければ勝てないわけである。戦争というのは死を目前にしているため、時に人を狂わせるが、この物凄かった体験から何かを学ばないといけないと思った。
2時間以上続く吹雪の山のシーンは壮絶であり、途中何人も狂って死んでいく姿は恐怖でもあった。画面が吹雪なので薄暗く、誰が誰だかわかんないところもあったけど、役者さんたちはさぞかし大変だっただろう。主役級の人たちは現場から逃げ出すわけにも行かないし、この仕事を請ける時点でかなりの覚悟がいったはずである。あらためて尊敬します。
2008年01月18日
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「八甲田山」
Excerpt: 「て、天は我々を見放した〜!!!」ということで、今回は1977年公開の「八甲田山」の話を少し。原作は新田次郎さんの「八甲田山死の彷徨」です。 日露戦争直前の明治34年に対露戦を想定して冬の八..
Weblog: samuraiの気になる映画
Tracked: 2008-01-20 19:23
気のせいか冷房が強めだった気がします。
震えました。(笑)
それはきっと映画館の演出でしょう(笑)冬に見たら暖房入ってても凍えそうですね。でもこれは映画館で見るべき大作ですねー!
10年近く前に1度観たきりだけど、
今だにたまに思い出しては息苦しくなります(*_*)
実話というのが重みを増すんですよね〜。