2006年11月29日

レーシング・ストライプス #688

2004年 アメリカ 102分

早く走ることに目覚めたシマウマが、レースに出ようと奮闘するが、自分はサラブレットになれないことに気づき落ち込む。農場のゆかいな仲間たちに励まされ、もう一度レースを目指す。

以前から競走馬を陰で支えてきたポニー馬タッカー、ギャング上がりのペリカン、マドンナ馬サンディー、さらにニワトリやCGのハエのコンビ。ライバルの隣の牧場のサラブレットはレースの前に卑怯な手を使ってストライプスをレースに出せないようにする。

展開は超ベタなんだけど、すべて動物のみの映像はやっぱりお見事!本当に喋っているような錯覚に陥る。良くこういう動物映画があるが、どうやって撮るんだろう??もちろん及第点なのだが、主人公がシマウマだとなかなか表情が読みにくく、感情移入しにくいのが難点だろうか。カワイイとも思えないし・・・。

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2006年11月23日

ロボッツ #682

2005年 アメリカ 90分

「アイス・エイジ」のスタッフによるCGアニメ。実写と間違うような綺麗な映像で、ロボットの動きも面白いし、ロボットの発想も良かった。ブレイクダンスのロボットの動きをロボットがやってるシーンとかあって笑えたのだが、なんか回りくどいというか・・。A地点からB地点へ行くのに、直線で行かずにいろいろ観光しながら行ってみましたって感じ。ピクサーの単純明快さが改めて凄いと感じてしまった。キャラクター設定とか話の設定がややこしい感じ。いっそのこと古いロボットは壊される、でよかったのでは?バージョンアップさせて云々というのをロボット同士でやるのもなんだか・・。

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2006年09月22日

レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語 #647

この話、小さい頃にどこかで聞いたことがあるような・・?と思っていたけど違うみたい。どっちにしても、子どもごころに潤いを与える冒険ストーリー。ピンチを知恵と発明(と天然?)で切り抜ける兄弟(お姉ちゃんカワイイ!)は、不幸にもめげず力強い生きる勇気を与えてくれます。

あまりの設定にこれがコメディになるのかなと思ってたけど、中身はしっかりコメディ!ジム・キャリーが俳優でいろんな人に変身できるって設定よかった。メリル・ストリープのちょい無茶なキャラも。

第一部終了ってコトだけど、続編もあるのかな??

追記 毎日が映画日和さんより仕入れたネタですが、一番下のちっちゃい妹さんは双子での出演だそうです。どのシーンが入れ替わってるかわかりませんよねー
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2006年08月21日

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 #618

2003年 アメリカ  203分

9時間にもわたる大ダイ長編の大団円。最後はさすがに凄かったなー。フロド(イライジャ・ウッド)は主役と思ってたらそうでもない。物語の縦軸ではあるけれど露出もそんなに多くないし、カッコイイことはそんなにしてなかったりする。ちょっと危なっかしい部分でハラハラさせる役割なのかな。それよりも、邪険にされてもひたすら信じた道を行くサムの方がよっぽど主人公に相応しい!!ゴラムのアヤシさも、決してこいつは勝ち組にはなれないであろうと思いつつもつい同情したり憎憎しかったりする重要な役である。

このシリーズ、映画館で封切りすぐに見るべきだった。ビデオでちまちま見たので、たぶん面白さ半減どころか数分の一になっちゃった。絶対良かったはずなんだけどなあ。

ロード・オブ・ザ・リング #586
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 #614
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 #618

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2006年08月16日

ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 #614

2002年 アメリカ 179分

谷に落ちたガンダロスと別れ、旅の仲間ともバラバラになってしまったフロドとサム。2人で滅びの山を目指す。怪しげなゴラムをガイドにし進んでいく。ゴラムとの距離感が微妙なまま続編へ引っ張っている。フロドとサムは今回はこの程度で、メインは白の魔法使い・サルマンと、冥王サウロンの最強の暗黒の塔が結束して、さらに強大になった闇の勢力と、それを阻止しようとする白の勢力との間のバトルである。人数も凄いし、バトルシーンは大迫力。ここで終わっても誰も文句言わないような気がするけど、まだ続くんだよねー。長い!

他の仲間、メリーとピピンは木の髭に助けられ、アラゴルンとレゴラス、ギムリは地底に落ちてしまったガンダルフと再会する。ガンダルフ、パワーアップ!

そして最終章へ・・・。

うーん、長すぎて私の集中力では、見切れない・・・。ちょこちょこずつ見てもストーリー忘れてるし・・。おかしなことを書いてるところもあるかもしれませんがご容赦m(--)m

ロード・オブ・ザ・リング #586
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 #614
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 #618

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2006年07月24日

リンダリンダリンダ #593

2005年 日本 114分

ブルーハーツの「リンダリンダリンダ」に特別なものを感じる世代です(笑)高校の時熊本県の阿蘇山の麓でオールナイトロックコンサートやってて、佐野元春や渡辺美里など当時の一線級が総登場する中、前座で出てきたのがブルーハーツだった。前座でもかなーり人気があって会場も盛り上がりまくってた。デビューアルバムは今でも全て歌詞を見ないでも歌える(と思う)。

で、最近の高校生がブルーハーツで解散しかけたバンドを復活させようと、文化祭の直前に韓国からの留学生をボーカルに徹夜で練習って話。スポ根はもはや絶滅したようで、さらっとした進行、サラッとした高校生たちで、若い娘が誰が誰だかわかんなくて、ありゃ困ったと思いつつ軽く見ていたわけです。

が、それでもラストのリンダリンダリンダがかかった時(正確には♪どぶねーずみー、の後)うるっときてしまいました。いい歌だよねえ。ペ・ドゥナさん、最初は日本語もままならず、本当に大丈夫?とまんまと術中にはまってましたが、よかった!バンドも本人たちが演奏しててパーランマウム(ブルーハーツの韓国語)のバンド名でCDも出てます。先生役は甲本ヒロトの弟さんだそうな。

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2006年07月17日

ロード・オブ・ザ・リング #586

2001年 アメリカ/ニュージーランド 178 分

世界中で人気のJ.R.R.トールキン原作による「指輪物語」の完全映画化。原作は40年以上前の作品で、公開前から公式ページにはアクセスが集中したという。ご存知の通り三部作だが、3本の映画を同時に製作するという映画史上例を見ない実験的な試みで撮影されたそうだ。

これだけ話題でありながら、全然知りませんでしたよ、とほほ。でも一度見たらその芸術的な風景やそれぞれの民族の衣装や設定に見惚れました。こりゃー凄い。そもそも主人公のイライジャからしてCGで背を縮めてる。こんなワークで3部計10時間近い作品を作るとは、すごい製作現場だったんでしょうねえ。

で、話の内容については2部以降に書きます。1部は悪の魂を持った指輪を滅びの山の火口、“滅びの亀裂”に投げ込み破壊するために、そこでフロドを中心とする9人の仲間が旅立つという話。

ロード・オブ・ザ・リング #586
ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 #614
ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 #618

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2006年06月07日

レイクサイドマーダーケース #556

2004年 日本 118分

予告編を見たときは高級っぽい作りだなと思った。東野圭吾原作のベタな推理小説とばかり思っていたので、映画にするには弱いから少し高級にしたのかと思っていたが、ラストの展開は著者特有の初期の作品にも多かったパターンだった。

子どもの中学の受験合宿にやってきた3家族。そのうちの1組、薬師丸ひろ子と役所広司は実はうまくいっていない夫婦。ダンナはこっそり愛人をキャンプに参加させる。夜中に会おうと耳打ちする二人だったが、約束は果たせず、小屋に戻ってきたダンナが見たのは妻に撲殺された愛人の姿だった。マスコミに騒がれると子どもの受験に影響が無いわけがない、と死体を捨てようと言い出す一堂。

まあ、非常識な人たちの集まりなわけで、さっきまで不倫してた人が教育論をぶっても何の説得力も無いんだけれど、窮地に追い込まれながら事件の真相を追うという部分は、まあ面白いわけで、私だったら付け込まれたらすぐ降参しそう。特に自分が悪くて負い目があるときはなおさら。シュンとなっておしまいかな。しかし映画や小説ではそこから巻き返していくわけですねえ。勉強になりました。

いろんな共演が。
薬師丸ひろ子と柄本明。昔の角川映画でよく出てた。柄本明と役所広司は御馴染みコンビだし、杉田かおると鶴見慎吾が夫婦役で共演!金八先生の保と雪乃だー!

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2006年05月15日

007/リビング・デイライツ #540

1987年 イギリス 137分 007シリーズ

シリーズ第15作で、4代目ジェームスボンドにティモシー・ダルトン登場!・・なんだかニヤけた感じ、クールに見えない!・・んだけど、だんだんとカッコよくなってきてラスト近くのアクションシーンは手に汗握る飛行機での攻防でした。

ボンドが替わってもMとQは健在で、Qのひみつ工場は相変わらず爆弾型ラジカセなんて作ってる。ボンドカーもいけそう。マニーペニーのみ若返ったかな。さすがにボンドと何かありそうな感じしなくなっちゃってたから。

で、この映画は残っている原作がこれで最後という貴重な作品になった。ティモシー・ダルトンも作品づくりに参加したらしく、原作になるべく忠実に作ったらしいが、登場人物がやたらと多いわけでもなく、複雑な作りというわけでもないシンプルで見やすい話になっている。ボンドガールも一人のみ。マリアム・ダボは今までと違ってセクシーなシーンも少なく、ボンドとの絡みもソフトな清純派。ボンドもなんとなく抑えている感じがする。役者が替わったからそう見えるだけかもしれないが。

面白かった!

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2006年04月07日

レディ・ジョーカー #511

2004年 日本 121分

昭和事件史に残る「グリコ森永事件」をモデルに高村薫が小説にした同名小説の映画化。グリコ森永事件って「かい人21面相」でキツネ目の男に似た宮崎学を世に出したことくらいしか覚えてないんだけど、未解決事件のはず。それがいきなり犯人側から登場するので最初はなんのこっちゃわからなかった。

で、いろいろと調べてみると犯人の目星はついていたようだが、犯人に迫る糸口はあらゆる手段で潰されている。誘拐された江崎社長の証言の少なさ。新興仕手株集団総帥の死。数年後、犯人がわかったと言っていた新聞記者の襲撃死。おいおいその前に逮捕できなかったのか?

映画の中でも犯人が事件を利用して株で一儲けしたというエピソードがあるが、イースト・プレス社の「実録!株式市場の錬金術師たち」にもグリコ森永事件と、投資ジャーナル事件、豊田商事事件、はたまた日航機墜落事故との関連が述べられている。



うーん、なんだかきな臭くなってきた。映画の中では刑事も犯人グループの一人だった(この人を吉川晃司が好演!ヨゴレ役似合うねー!)けど、結構大きな組織ぐるみの犯罪なのだろうか?それとも映画のような数人の競馬仲間の仕業?さらに映画では部落差別の問題にも触れられていて盛り沢山!小説も合わせて読まないとわかんないかもしれない。せめてネットで予習してから見たほうがいいかも。


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2005年11月30日

羅生門 #472

1950年 日本 87分

黒澤明監督作品。原作は芥川龍之介の名作。題と舞台は「羅生門」だが、中身は「藪の中」からとっていて、2つの物語を組み合わせたような設定になっている。もう著作権は消失しているので原文はすべて青空文庫で読める。

話はざっと以下の通り。

羅生門である出来事を振り返って思い悩む男達(志村喬と千秋実)、そこに通りかかった下人(上田吉二郎)が面白半分で話を聞きだす。男たちが語りだしたのは、ある殺人事件の顛末だった。

盗賊の多襄丸(三船敏郎)が昼寝をしているところに夫婦(森雅之と京マチ子)が通りかかった。女に目をつけた多襄丸が夫をだまし縛り上げて妻を強姦、その後、夫の死体が発見される。しかしこの事件、3人(夫の証言までもが巫女を通して語られる)の証言が全く異なっていた。

・・・

詳しくは原作を参照して欲しいが、この短い物語を映像化するに当たり、両原作のイメージを損なわずに新たなエピソードを加えたところが、黒澤明監督の凄いところだ。羅生門は本当に屋根の上には死体が転がってそうな雰囲気で、なるほどよく映像化したものだと感心。ラストは黒澤オリジナルであるが、羅生門をバックにわかったようなわからないような微妙な流れが見終わった後の複雑な気持ちを増強させる。「羅生門」は高校の時教科書で読んだが、多分その意味を汲み取れたのはごく一部の学生ではなかろうか。と、その中に入り損ねた私はつくづく思うのであった。難しい話ではないのだが、何を感じたと書けばよいのか正直レビューも書きにくい。

公開当時は酷評されたことが多かったようだが、以下の章を受賞、世界中に認められている。

# 1951年度ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
# 1951年度イタリア記者全国連盟最優秀外国映画賞
# 1951年度アカデミー賞最優秀外国語映画賞

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2005年09月16日

レイジングブル #439

1980年 アメリカ 128分

ロバート・デ・ニーロ主演でアカデミー主演男優賞を獲得したマーティン・スコセッシ監督の作品。40年代に実在したボクサー、ジェイク・ラモッタの栄光と破滅の人生をドキュメンタリーっぽさも含めて劇的に描く。

ボクシングシーンの斬新なカメラ、こっから撮るかい!?と思わず突っ込みたくなる映像や、白黒画面であるが、鮮やかに見える出血。八百長も含めたボクシング界の裏話やリングを降りたボクサーの姿が生々しい。

それとなんと言ってもロバート・デ・ニーロ!ボクサーの時は引き締まった体型だったのが、リングを降りて放浪してる時はでっぷりと下腹が弛んでる。医師の元で脅威のダイエットをして撮影に臨んだそうだが、鬼気迫るものがある。のちの貫禄十分の姿もいいけど、やっぱりこの映画は彼の代表作の一つに挙げられるでしょうね。


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2005年09月01日

レディ・キラーズ #427

2004年 アメリカ 104分

55年作品「マダムと泥棒」をジョエル&イーサン・コーエン兄弟がリメイク。主演はトム・ハンクス・・なんだけど、一瞬「誰?」と思うヒゲ面。口八丁手八丁の詐欺師役。とある家と金庫の距離に目をつけた彼は老婆に地下でバンドの練習をすると偽ってトンネルを掘る。マイペースの老婆に翻弄しつつもついに計画達成!・・が、すべてばれてしまい、ついには老婆の殺害を計画する・・・。

大きく盛り上がるわけではないが、決して外さない一本。ブラックジョークでニヤッと笑いたい方へオススメです。トム・ハンクスは「ビッグ」や「パンチライン」の時より抑えた演技で、表情がわかりにくいけど、それだけ存在感で演じているようになったということだろうか。

ここからネタバレ


改行


どちらかと言えば、作戦に成功した後が急展開だったので、もっと早い段階で老婆の始末を練り始めた方が面白かったかも。ネコちゃんももっと出番があれば・・・。
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2005年07月26日

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク #396

1997年 アメリカ 129分

もしも現代に恐竜が甦ったら・・。大当たりした「ジュラシックパーク」の続編。都会にタンカーで連れてきた恐竜が逃げ出して・・というところは「キングコング対ゴジラ」を連想させるし、都会で恐竜が暴れるのはまさしくゴジラだ。制御不能なものを制御しようとする人間は前作よりもわがままに描かれている。完成度としては1作目には敵わないので

突如出現する恐竜、という点では「恐竜100万年」と同じだ。本作が現代の街中において出現する恐竜、というのに対し、「恐竜100万年」では古代の自然の中で出てくるという差はあるが、恐竜ってどっちに出て来ても似合ってる。アメリカではキングコングをいち早く都会に出現させたが、自然の中では雄大に、都会の中では恐怖の象徴としてそのたたずまいは永遠のものがあるようだ。

しかしこの後に作られるジュラシックパークシリーズでは、恐竜の出し方に粗が目立ち、凡作となってしまっている。素材が偉大なだけに取り扱い注意、ということだろうか。


ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
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2005年06月24日

煉獄エロイカ #370

1970年 日本 119分 吉田喜重

なんだかよくわからないけど凄い映画。上から下から斬新なカメラワーク。人物がカメラからはみ出しそうな隅っこに映される構図。妙にだだっ広い空間と多い余白。カメラを横切る列車、ファッション誌の写真のような部屋、モノクロ映画でありながら、光と影、反射、万華鏡のような映像はカラー以上に色彩を意識させられる。

ストーリーや会話は村上春樹を最初に読んだ時のような印象を思い出した。
1952年(過去)と1970年(現在)と1980年(未来)の三つの時代、ある日夏那子はひょっこり出会った少女を庄田と妻夏那子の部屋に持ち帰る。アユと名乗る少女との奇妙な生活が始まる。革命、二重スパイ、左翼革命運動の戦後史・・。わかったようなわからないような話だ。現代でもこんなパワーのある映画はなかなかお目にかかることができない。



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2005年06月06日

ラスト サムライ #352

2003年 アメリカ 154分

舞台は1876年の日本。明治9年である。日本では明治維新、アメリカでは南北戦争の終わった後だ。時代に逆らい頑なに"侍"としての生きる武将・勝元(渡辺謙)と、原住民虐殺を悔やみ酒に溺れるオールグレン大尉(トム・クルーズ)は、共に前時代を引きずって生きている。近代化を目指す日本に教官としてやってきたオールグレンは、侍を一掃しようとする新政府の戦略で勝元と一戦を交えることになる。味方陣営はすべて敗退、一人残ったオールグレンは捕えられ、山深い彼らの村へと連れて行かれる。そこで一冬を越すことになるが、彼の食事を作っているのは彼が殺した侍の妻たか(小雪)であり、息子たちだった。奇妙な共同生活から日本の生活、信念を貫く武士の精神を学んでいく。

黒澤明のような合戦シーンはお見事!近代化VSサムライの戦いなので鉄砲と弓矢で戦うところがキーである。武器もそして兵隊の数も全く違う、言わば負け覚悟の戦であったが、玉砕していくヤマトダマシイがお見事!

鉄砲の弾をかわしつつ弓矢は当てるという職人芸?!や、縦横無尽にされながら渡辺謙とトムクルーズだけが生き残るという展開はさておき(笑)、歴史に弱い私には「実はこういう話(侍の生き残りが蜂起する)は当時の日本のどこかで実際にあったんじゃないか」と思ってしまう説得力があった。極端に日本を誤解してるようでもなく、ロケは日本じゃないと思うけど中世の日本を思わせる美しい風景は、とても情緒溢れてた。

チャンバラ、砲弾、銃弾、弓矢などさまざまな武器でアクセントを付けつつ、トムクルーズが日本文化、「武士道」や「奥ゆかしい妻」などに触れていくのがメインテーマだったのが、映画としての完成度を高めていたように思う。

第76回アカデミー賞で渡辺謙が助演男優賞にノミネートされた。

ラスト サムライ 特別版
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2005年05月13日

リーグ・オブ・レジェンド/時空を超えた闘い #329

2003年 アメリカ 110分

海底二万哩のネモ船長が他の映画にも出てるぞ!ってことで教えてもらったのがこの映画。原作者および企画考えた人たち、きっとドキドキしてたんだろうなあー。透明人間、ジキルとハイド、ネモ船長、ドリアングレイ、ドラキュラ(のヒロイン・ミナ)、トムソーヤ、アラン・クォーター。これだけのメンバーが一堂に会するスペクタクル巨編。オールスターです。日本だったら座頭市と石原裕次郎と坊ちゃんとアントニオ猪木と・・って感じでしょうか。

制作費もかなりのものだったようで、アクション映画としてもギッタンバッタンの連続。・・なのは、まあいいんだけど、主役はショーンコネリーだよねえ、これ。演じてるアラン・クオーターメインが、・・・誰だかわからなかった。なんたる不覚。あとで調べたら「キング・ソロモンの秘宝」の主人公だそうで・・・。もうこの際、“007”で行っちゃえばよかったのに。ミスターMも出てるんだし。って、そのMじゃないのかな。

で、たくさん出しすぎてそれぞれのキャラクターを愛する人には不評かもしれない。なんで「超人ハルク」になっちゃうかなーとか、実は・・は・・だったとか。ネモ船長は何気に活躍してた。ある意味主役かも。

というわけで、アラカルト丼や、アイスクリームの5段重ねなんかが好きな人にはいいかも!

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2005年05月04日

Re:プレイ #320

2003年 アメリカ 91分  The I Inside

病院のベッドで目覚めたサイモン・ケーブル(ライアン・フィリップ)は、事故が起きた2000年から2年間の記憶が失われていた。その前の記憶、生年月日や親の名前は覚えているのに、妻の名前が思い出せない。そこへ妻らしき女性が現れる・・・二人も。以来サイモンは事故直後である2年前の2000年と、現在である2002年を交互に行ったり来たりすることになる。果たしてそれは夢か妄想か、それとも仕組まれた罠なのか。現在と過去が同時進行でだんだんと過去に起きた出来事を知っていく。過去を変えるべく動くサイモンだったが。。。

タイムトラベルものと言うと語弊がありそうだが、主人公の頭の中では現在と過去を行き来する。ただそれがなんなのか、最後までわからないのだが、そこを解明しなくても物語としては楽しめる作りとなっている。

鍵となるのは主人公の兄の死だ。妻と名乗る女からは「殺したのはあなただ」と言われる。事故の時の話を知りたいが、看護師はすべてを語らない。記憶と共に明らかになっていくのだが・・・。

MRI検査台に固定されたまま何者かに命を狙われヘルプミーと叫んだところで起きたら過去になっていたり、鎮静剤を打たれて目覚めるとまた現在、病院のある部屋に入ると過去、・・・だんだん過去なのか現在なのか、見てるほうも主人公もわからなくなっていく。

何度目覚めても同じ夢を見てる感じで、凝ったストーリーだ。もともとは舞台を映画化したものだが、なるほど舞台のほうが合うかもしれない。物珍しさ、奇抜な話という点では一見の価値はあると思う。

公式サイト
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