2006年10月08日

男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎(男はつらいよ33)#652

夜霧にむせぶ夢からスタート。しっかりマドンナ中原理恵が歌で出演。霧は劇中でも北海道の雰囲気をよく出すのに使われている。

柴又では満男が中学生になり吹奏楽部に入った。友達から1万円で中古のフルートを買う。寅さんは前半は帰ってこないパターン。最初は盛岡。久々登場の登(秋野大作)と再会し、家(これがまた観光名所の橋のすぐそばに・・!)を訪れるが、堅気の生活をしている登に義理だててすぐに帰る。なぜ今さら登が再登場したのか、シリーズものとして登のその後を気にしているコアなファンへの報告もあるんだろうけど、実はこの作品の真ん中くらいにマドンナ風子(中原理恵)にほとんどの渡世人がそこそこの女を見つけて堅気の生活に戻る、残るのは俺のようなバカばっかりだ、と話すシーンに繋げている。

で、北海道。寅さんが珍しく散髪しているところへ、理容師の免許を持つ風子が働き口を探しに現われる。マスターは人見明。この人もよく出てくる名脇役だ。街角で会った二人は食事→宿と流れるが、そこに相部屋の佐藤B作(役名は福田栄作。芸名みたいな役名 笑)が現われて、三人の旅が始まる。寅次郎相合い傘のような北海道のロードムービーを期待するが、B作さんの別れた女房が幸せに暮らしているのを見て、あっさり旅は終わる。

そして柴又。風子は北海道で会ったサーカスの男(渡瀬恒彦)に付いて上京。病に倒れて寅さんを呼ぶ。寅さんは渡瀬恒彦に風子から手を引け、と正面から対決!するんだけど、結局この渡世人の三人、誰も結ばれずに終わる。

後日談がいつもより長く、風子の結婚式で北海道の山の中、クマに襲われる寅さん、というどこかで聞いたことがあるような展開に。このままクマに食われて・・というのは世間が許さないんだろうけど(笑)

タコ社長の娘あけみ役で美保純が初登場!1作のみのゲスト出演っぽく見えるが、人気が出たのか続けてしばらくレギュラー出演することに。アドリブ満載で大胆な演技がよかったのかな。

ラベル:男はつらいよ
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2006年10月04日

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎(男はつらいよ32)#649

1983年冬 日本 105分

寅さんが帰ってくると、見合いの話が持ちきりなんだが、誰も本人に気付かず、ニセ寅さん(レオナルド熊)が登場!っていう夢からスタート。起こしたのはレオナルド熊。相方の石倉三郎も後半蕎麦屋の出前持ちで登場するんで、コントレオナルドの絶頂期かな。

話は寅さん柴又に帰らない新パターン。博の父親の3回忌で備中高梁に墓参りに行く。その帰り際、酔っ払った和尚の松村達雄と出戻り娘の朋子(竹下景子)に出会いそのまま泊めてもらう。翌朝、朝食を誘われるが「キリがありませんから」と断る寅だったが、急遽二日酔いの和尚のピンチヒッターで法事へ行くことに。寺の前で育ったから、と怪しく笑わせながら(ほとんど行商の話と同じ^^)、無事大役を務める。

その後もついつい寺に居ついてしまい、法事に参加する寅さん。ついに朋子との縁談話が街を駆け巡る。結婚するには坊主にならねばならぬ、と帝釈天の御前様に修行に戻る。

一方、和尚の長男中井貴一は大学にも行かず趣味のカメラに熱中、学費を使い込んだことからついに家を追い出される。恋人の杉田かおる(若っ!19歳です)が東京へ追いかけてとらやで落ち合う。

そして修行も三日坊主で逃げ出した寅さんの元に朋子が訪れ・・・。

かなりいい感じの二人だったが、柴又の駅のホームのシーンはなんとなく定番となった別れのシーン。のちのシリーズで3度別の役で出てくる竹下景子との最初の?別れだ。なんとなく山田洋次監督の竹下景子への信頼感がにじみ出ている1作でした。

さて、見どころはいろいろあるのだが、まずは二代目おいちゃん松村達雄。寺の和尚役で何度目かの復活。シリーズには欠かせない存在ですね。

それから博の兄弟シリーズ。残念ながら父親役の志村喬さんは 前年1982年に亡くなってしまったが、8作目の博の母の葬式の流れと全く同じキャストが登場。父親の家が映るが、8作目のときはSLが背後を走り、本作では同じ構図で電車が走ってる。凄いこだわり!博の兄弟は相変わらず仲が悪く、遺産で喧嘩になるが、ラストの後日談で、博は遺産をタコ社長の工場に寄付してることが判明。お礼に、と社長が満男に買ってあげたのはなんとパソコン。初期の頃のやつでしょうね。冒頭で喧嘩してた社長と博の仲直りも含めて演出凝ってる。そしてさくらの家に届いた年賀状で瀬戸内海にいる寅さん。再婚したレオナルド熊とばったり再会、洗濯物干したままだった、という台詞から、家族3人の洗濯物干しが映って終了。あの洗濯物、なんだか情緒があってよかったです。ハイ!

ラベル:男はつらいよ
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2006年09月26日

弱者の世界(男はつらいよ雑談6)

シリーズには華やかなマドンナや豪快な人びとが出てくるが、実はそのほとんどが社会的な弱者であることが多い。マドンナにしてみても、夢を追いかけて貧乏な暮らしをしているリリー(浅丘ルリ子)やナナコ(木の実ナナ)。騙されてお金を取られ、取り戻そうとしている牡丹(大地喜和子)など、幸薄い子が多い。病弱であったり、障害を持っていたり、地方から出てきて身寄りが無かったり・・。

チョイ役で出てくる女性もやっぱり不幸で、第14作目の春川ますみさんや第6作目の宮本信子さんなど女で一つで子を育ててたりすることが多い。タバコぷかぷかのホステス風の女性もちょくちょく登場する。

彼女らがふっと心の安らぎを感じるのが、とらやの一家団欒である。とらやの面々が優しく接すること、お互いに冗談を交し合う夕食の場に参加することで、生まれて初めてと言ってもいいような家族の温かさを知るのである。その意味で、とらやの食事のシーンは重要な意味を持っていることが多い。おばちゃんの料理も意外と?凝ったつくりだったりするんで要注意。
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2006年09月25日

寅さんが歌う唄(男はつらいよ雑談5)

男はつらいよシリーズにはBGMはもちろんあるが、挿入歌がない。いつものテーマ曲以外は、TVから聞こえる歌や店に流れる歌くらいしかかからない。でもシリーズにはいつも歌が流れている。それはとらやで宴会中に誰かが歌う唄であり、寅が酔って歌いながら帰ってくる唄である。さくら以外は決してうまいとは言えないが、逆に味わい深く心に染み入る。日本民謡であったり、流行歌であったり、CMのテーマだったりする唄の数々。数十年経った今でも映画と同じく記憶に残る曲ばかりである。

15作目 美空ひばり「悲しい酒」
16作目 桜田淳子「青い鳥」
17作目 森昌子「せんせい」
20作目 憧れのハワイ航路
21作目 ピンクレディー「UFO」

珍しいところでは26作目のマドンナ伊藤蘭さんが勤めるセブンイレブンでは必ず長渕剛の「順子」がかかっていた。主題歌でもわかるとおり渥美清さんは歌うまいんだけど、劇中ではほとんど酔っ払って歌ってるシーンしかない。

個人的に一番好きだったシーンは第31作目で、都はるみと旅館に泊まった際歌っていた「矢切の渡し」。都はるみが「♪連れて逃げてよ〜」と歌えば寅さんが「♪ついておいでよ〜」と返すところだ。このあとスター役の都はるみに「お姉さん、うまいねえ。銭取れるよ!」と続くわけだが、こういう歌での切り返しもうまい寅さんでした。
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2006年09月23日

寅さんと日本の大俳優(男はつらいよ雑談4)

男はつらいよシリーズといえば題替わりのマドンナが有名だが、その他にも昭和の日本映画を代表する大俳優が出演している。志村喬に始まり、東野英心、森繁久弥、宮口精二、と続いている。嵐寛寿郎、小林桂樹、芦屋雁之助、小沢昭一、さらには人間国宝の片岡仁左衛門なども出てくる。

また若手の恋愛指南としては上條恒彦、中村雅俊、布施明、武田鉄矢、沢田研二、長渕剛らと続いていく。今では当時若者だったこの方々が寅さんを演じても違和感はない。中村雅俊の寅さんなんて見てみたい気もするけど、やっぱり二枚目じゃ似合わないかな。
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2006年09月20日

男はつらいよ 旅と女と寅次郎(男はつらいよ31) #645

1983年夏 日本 106分

舞台での演劇風の夢からスタート。岡っ引きの博が寅兄さんを捕まえる。歌のシーンで今回劇中で出てくる「矢切の渡し」が大ヒット中の細川たかしがゲスト出演。

柴又では満男がもう6年生。最後の運動会に博が出席できず、寅が代わりに親子競技に出ると張り切ってる。なんとなく断りたい雰囲気を察して定番の喧嘩、旅へ。新潟から佐渡に渡る船で、失踪中の大スター京はるみと出会い、二人で佐渡に渡る。

いきなり余談だが、保険屋のおばちゃんとして 素晴らしき日曜日などの黒澤映画から日本映画に出ずっぱりの中北千枝子が出演。佐渡の旅館のおばあちゃんで北林谷栄が出演そーとーなおばあちゃんに見えるが、その後「大誘拐」ではしゃんとしたばあちゃん役をしてるんで、おばあちゃん役をやらせたら日本一のおばちゃんですね。このとき一体何歳なんだろう?72歳くらいですね。元気だねー。社長は秘書のマキノ佐代子(このときはまだ名前なし)をつけてる。

で、ほぼ本人役の都はるみは、この映画のあと引退宣言し、翌年引退しちゃうんで、どうしてもこの映画が本当の話のように思えてしまう。とらやで「アンコ椿」を歌ったりするシーンはどうしてもシリーズの中で浮いてしまうけど、夢があっていいですねえ。私もすっかり都はるみのファンになってしまいました。

恋人と別れて職場放棄して佐渡へふらりとわたり、マネージャーのベンガル、木の葉のこ、社長の藤岡琢也と桜井センリらが追い掛け回す。お土産屋の二階で寅と別れ、2人は元の場所へと帰っていく。

とらやで、都はるみのTVをタコ社長が見てるところに寅が帰宅し、TVに出てる都はるみに気付くが、タコ社長の頭が重なる。この寅の視線カメラ、笑えた!

あと、旅館で寅さんが自分の自己紹介した後、はるみの身になんかわけありであることを感じて、何も聞かずにいたこと、そしてそれをステージで振り返るはるみのシーンがよかったです。以外に思う方もいるかと思いますが、この作品は私の中の寅さんシリーズの中でも上位に来る作品でした。

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2006年09月19日

男はつらいよ 花も嵐も寅次郎(男はつらいよ30) #644

1982年 日本 106分

ミュージカル風の夢に沢田研二登場!歌もバッチリ決めてスタート!前回の放浪が長かったためか、今回は速効帰ってくる。とらやの前で朝丘雪路とばったり。この人マドンナで出ててもおかしくないんだけどチョイ役出演。30作記念とあって豪華!?で、そのバッタリのときの態度がおかしいと速効喧嘩、速効旅へ。

行った先は大分県由布院の近くの湯平温泉。宿でおやじと飲んでたら、二枚目の青年沢田研二が30年前この宿で勤めていた母を覚えていますか?とやってくる。せっかくだからと坊主を呼んで供養を始める。たまたま泊まっていた東京からの旅人田中裕子と児島美ゆきも合流する。

沢田研二は翌日偶然旅人の女の子と寅に出会い、車でサファリパークと城島遊園地へ大分観光を。時間はそんなに長くはないんだけどこのロケの映像よかったです。

役の中ではちょっと変わった動物園のチンパンジーの飼育係としている沢田研二は、寅さんのいいパートナーだ。九州から柴又まで飲まず食わずで車で帰ってきてバタンキュー。2階でお休み。名コンビ!

田中裕子に一目惚れした三郎青年沢田研二は寅さんに恋の手ほどきを受けるが、なにせ純粋で話もできない。そこで二人をとらやに居合わせるが・・・。

さんざん偶然ここを通りかかったことにするんだぞ、とリハーサルする寅さんと三郎だったが、いざマドンナが現われると段取りを間違っちゃう寅さんに爆笑!

で、なんとかかんとか2人は付き合うことになるが、なかなかうまくいかない模様。観覧車の中で一世一代の告白を〜!

この2人、実生活でも8年後に結婚。その後もおしどり夫婦として1999年には「大阪物語」で夫婦漫才を。残念ながらこっちの作品はDVDなしです。


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2006年09月11日

男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋(男はつらいよ29)#638

1982年夏 日本 110分

宿をお世話になった旅人がお礼にふすまに絵を描くとそこからおとぎ話風の夢からスタート。今回は最初に柴又に帰ってこない。旅先で出会った爺さん片岡仁左衛門の草履を直してあげて団子をご馳走した寅はそのお返しに、と高級料亭で食事をおごってもらって目が覚めたら爺さんの家だった。その爺さんこそ日本有数の陶芸の大家だった。19作目の男はつらいよ 寅次郎と殿様#470や、17作目の男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け#466に似た流れで、陶芸の先生の家に泊めてもらう寅次郎。弟子の柄本明と女中かがりさん・いしだあゆみと日々を過ごす。そんなある日、かがりの結婚予定だった陶芸家が別の娘と結婚することが決まり、先生にも怒られたかがりさん、故郷の丹後半島へと戻る。先生のお願いもあって寅はかがりさんの元を訪れる。

最終の船に乗り損なってしまい、寅さんかがりさんの家に泊めてもらうんだけど、晩酌のシーン最高!娘は寝て、親は出て行き、2人だけになってお酌するシーン、日本酒をぐいっと飲むいしだあゆみ、なんだかセクシー。寝たふりをしている寅の横を通って窓を閉め、電気を消すシーンまでいつ狼に豹変してもおかしくないシーンの連続である。BGMも手伝ってシリーズ中最も何が起きてもおかしくないシーンに見えたのは私の心が歪んでいるせいかな。

そこを禁欲で乗り切り、船の別れをする二人。この港町の船が直接家の中に収納されるロケーションいいですね。

ここでやっと柴又に戻ってくる。が、本人しばらく登場ナシ。久々の恋の病に倒れ二階で静養中である。さすがに今回は堪えた模様。満男に「お前ももうすぐ恋をするんだな。可哀想に」と。
で、いつまでたっても寝てばっかりの寅に一同だんだん怒りが爆発、喧嘩になって出て行こうとしたところにかがりさん登場。そっと寅に手紙を手渡す。鎌倉のあじさい寺で待ち合わせ。寅は満男を連れて行く。黙って座ってる二人。そして今回も・・・。

シリアスな部分もあり、寅さんも久々に恋の病で寝込みました。寅さんのつらい気持ちも痛いほど伝わってくる作品。

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2006年09月10日

男はつらいよ 寅次郎紙風船(男はつらいよ28) #637

1981年冬 日本 101分

前回に続き夢にマドンナ含む一同が登場。寅帰宅すると小学校の同窓会の案内が。会場の受付で寅次郎が来たら俺は帰る、と話している前田武彦と犬塚弘はこれまでのシリーズに同級生として登場。どうせならあだ名も同じにして欲しかったが、前武さんはデベソからカワウソに呼び名が変わってた。まさか忘れたわけじゃああるまいな^^;

酔って同級生に絡んでもめて翌日出て行くが、おばちゃんがさくらに電話で報告する流れは前作と同じ。旅先で相部屋になった家出少女の岸本加代子と投合し、縁日でサクラ役のパートナーとなる。「今何考えてるの?」「お前と同じことだよ」って台詞いいですね。
縁日でテキヤ仲間の小沢昭一の妻である今回のマドンナ音無美紀子と出会い、病気の友人を見舞う。お見舞い先は福岡県の秋月で、秋月城跡の中学校のあの通りがバッチリ映ってるんで、行ったことある私にはボーナスだった。

で、友人に俺が死んだら妻を頼む、と依頼された寅はすっかりその気になる。東京の旅館に勤めた音無美紀子に気持ちを聞かれるのだが・・・。

音無美紀子さん、清純そうにも悪そうにも見える。岸本加代子が普通の女じゃあの雰囲気は醸し出せないよねーと台詞の中で言ってるが、本当そんな感じだ。このシリーズをみると女優さんの良い面が際立ってるなあとつくづく思う。

タイトルの紙風船は寅さんが満男にお土産で渡したヤツ。


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2006年09月02日

男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(男はつらいよ27) #629

1981年夏 日本 104分

竜宮城の浦島寅さんの夢からスタート。なんとマドンナ松坂慶子が夢にも登場。シリーズ中初めてでは?さらにこの夢はあとを引き、工場の経営に苦しむタコ社長に夢の報告をしてしまい喧嘩になる。その日の夜帰りが遅いタコ社長を流石に心配になって源と探し歩く寅。飲んで帰ってきた社長と口論になりつつ、心配してもらえる人がいていいねえ、と言い残しあくる日旅に出るのである。

そして瀬戸内海。墓参りしているふみ(松坂慶子)に声を掛け、しばし談笑後、2人は大阪で再会する。芸者をしているふみには唯一の親族である弟がいて、寅と共に会いに行くがなんと先月この世を離れていた・・・。そして置手紙を残し去っていくふみに「男は引き際が肝心」と大阪を離れる寅。

ここで、今回の日本の名優との共演の名シーンが見られる。芦屋雁之助だ。裸の大将シリーズは私的には寅さんのTVドラマ版のようなものだったので、並んで歩く姿は感動だった。関東では別れ際が肝心と言うが、大阪の雁之助は「男は阿呆と言われても地獄の底まで女を追いかけるべきだ」と言う。ちなみに雁之助の経営するホテルのロビーでくだを巻いているのは2006年に津川雅彦監督で映画化された「寝ずの番」のモデル、笑福亭松鶴である。マキノ家つながりでマキノ佐代子さんもチラッと登場。第31作からは「工場のゆかりちゃん」としてレギュラー出演することになる。

大阪で一度別れて、このまま終わりでも良かったのだが、ふみはとらやにやってくる。結婚の報告をするために・・・。「人の気も知らないで・・」と2階でつぶやく寅次郎。そしてラストは対馬に会いに行く。松坂慶子の涙は二人の結ばれなかった恋を表現している。せつなさを笑いで覆ういつもながらの名作でした。

ついに2位に!ありがとうございます。一度は1位を見てみたい。お力をお貸しください。
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ラベル:男はつらいよ
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2006年08月26日

男はつらいよ 寅次郎かもめ歌(男はつらいよ26) #622

1980年 日本 100分 男はつらいよシリーズ

冷夏なのは天狗のせいだとする悪代官を通りすがりの寅がやっつけるという夢でスタート。だんだん夢のシーンが長くなってきた(笑)

とらやでは、国勢調査に寅を書くか書かないかで悩んでいるところに本人帰宅。さくらはおいちゃんがとらやを担保してくれて借金した金で持ち家に引っ越す。ご祝儀2万円を源公から奪い取って渡すが、多過ぎるからと返され喧嘩になって出て行く。

行き先の北海道。テキヤ仲間の死亡を知り墓参りに奥尻島へ向かう。そこで出会った娘のすみれ(伊藤蘭)に東京で働きたいとせがまれ、柴又へ。丁度寅に似た似顔絵の誘拐犯人が若い娘を売り飛ばす事件が発生中で、久々登場の警官米倉斎加年ともめる。

高校は定時制へ。仕事はセブンイレブン!今とややデザインが違うけど、この頃既にあったんですね。学校が舞台になってからがこの作品の真骨頂で、先生役の松村達雄おいちゃん先生と寅さんの掛け合いや、先生の詩の朗読、そしてラストの昔の恋人が北海道から駆けつけてくるところまでは一気に魅せる。恋人役は村田雄浩、この人も何気にキャリア長いね。

伊藤蘭さんはキャンディーズ解散から2年後、寅さんからしてみれば娘のような存在で描かれている。ちなみにこのとき25歳。数年後、水谷豊と結婚。授業を受ける姿はどうしても「全員集合」を思い出しちゃった。定時制高校に願書を出していたが、中学中退なので受け入れられなかった寅さんを思い、涙するさくらのシーンも感動。

今回の笑いどころ
・久々に禁句ネタ。定時制高校の入学テストに行くすみれに、落ちるすべるは禁句だぞとみんなに注意する寅さん、当然自分で言いまくる。

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2006年08月08日

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 (男はつらいよ25)#608

1980年 日本 104分

ネズミ小僧の夢でスタート。とらやでは社長が税務署に入られて嘆いてる。花見に行こうとしたとらや一行、さあ出発という時に兄帰宅、いつものようにひと悶着、出て行こうとしたところにリリーからの速達が。沖縄で入院中の報を聞き、早速沖縄へ飛ぼうとするが・・。実は寅さん高所恐怖症、空港で駄々をこねる。スチュワーデスに見とれて何とか機内へ入るものの、出てくるときはフラフラ、車椅子でバスへ・・というテンポ良いギャグで舞台は沖縄へ・・・!

マドンナとしてリリーこと浅丘ルリ子が3度目の登場。カメラは軍用機が飛び交って沖縄の観光地や人びとの暮らしを映し出す。寅は沖縄の暑さにヒーコラ言いつつ、電信柱の影に隠れながらも退院したリリーと一つ屋根の下で暮らす。沖縄の豊かな土壌でこのままうまくいくかに思えたが、貯金が底を尽き、仕事、所帯、夫婦という話になったら、寅さんテレたりひるんだりで、ついに喧嘩に・・。

寅はゆきだおれて帰宅(笑)、そしてリリーも東京へ戻って二人は再会。リリーの気持ちに気付かなかった寅はついにプロポーズするのであるが・・・。

・タコ社長の車で博が寅を空港まで送るが、これが廃車寸前のボロ車。スタッフがスクラップ工場から見つけてきたらしい。
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2006年02月01日

男はつらいよ 寅次郎春の夢(男はつらいよ24)#495

1979年 日本 104分

サンフランシスコで事件に巻き込まれる寅の夢からスタート。満男が英語の塾に行ってて、帰ってきた寅さんをタイガーと呼ぶ。「おじさん」のことを英語でタイガーと呼ぶと勘違いした寅さんは一杯食らわされたことに気付く。確か4作目ではワゴンタイガーという馬の馬券を買っていたはずだけど・・。そこへ虎が脱走したニュースが出ている新聞を持って社長登場!虎&寅でひと悶着あって旅へ出る。

寅さんがいなくなった後のとらやに珍客。アメリカ人の行商人(ハーブ・エデルマン)、いわば米版寅さんである。泊まる所がないのを不憫に思った面々は2階に泊めてあげることに。しかしそこへ寅さん帰宅。アメリカ人なんて大嫌いだと一席ぶっているところを鉢合わせしてしまう。

さて、今回のマドンナは香川京子と林寛子。満男の英語の先生。林寛子は若くて元気でイイ感じ。今では大御所キャラだけど・・。寅さんが恋するのは母親の香川京子、母子パターンが増えてきた。しかも今回はふられ方も唐突で、逆にスカッと笑えるんだけど、どちらかというと青い目の寅さんに話をもって行かれた感じ。

劇中、日本人とアメリカ人の違いは、っていう話が出てくるんだけど、最後はその通り二者二様のふられ方をする。また年賀状のオチも効いていて、英語で今はただ反省の日々を〜っていうのは笑った。いつもの劇団の蝶々夫人を見て感激するシーンまである。

桜井センリや犬塚弘と、寅さんシリーズにちょくちょく出てくるクレイジーメンバー。クレイジー映画よりも良い味出しているような・・。


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2006年01月17日

男はつらいよ 翔んでる寅次郎(男はつらいよ23)#487

1979年 日本 107分

研究室に篭りきりの研究者(寅)が便秘の秘薬を発明した・・かに見えたが、大爆発!病院の待合室で目が覚める。便秘で病院に罹ってたというオチでスタート。

本編のテーマは結婚。朝日印刷の職工の一人が結婚し、目出度いところへ寅帰宅。早く結婚を、とやや雰囲気がおかしくなったところへ満男の作文におじさんは失恋ばかり、と書かれてあってひと悶着、北海道へ旅に出る。そこで声をかけられた若い女性ひとみ(桃井かおり)がちょっとお間抜けな男(湯原昌幸)に襲われそうになったところを寅が助け、向かった宿の主人はその間抜け男。タダで泊めてもらう。

ひとみは結婚前でいわゆるマリッジブルー。結局結婚式の途中で抜け出し、とらやにタクシーで駆けつける。ちなみに媒酌人は松村達雄おいちゃん。ひとみはしばらくとらやに下宿することに。相手の男(布施明)も訪ねて来るが、ひとみの心は冴えない。


社長は見合いを一回しただけで結婚したことが判明。しかも見合いの時は妹が出席。結婚式でなんとなく顔が違うなあと思ったらしい。まあ、そういうのもありかも。で、工場から奥さんの声が聞こえてくるが、社長ってアパート暮らしじゃなかったっけ?

マドンナの桃井かおりさん、幸福の黄色いハンカチに続き、北海道で登場。世間知らずのお嬢様が自立を求めて頑張るあまり周りが見えなくなってしまう役割を独特の雰囲気で熱演。こういう自分の世界がある人って最近の若手女優ではなかなかいませんね。相手役の布施明も大企業の御曹司が勘当されても町工場で働き始める純粋な青年役で好感度☆☆☆☆☆。第1作目の博さくらの結婚式に次ぐ2人の2度目の挙式シーンはホロッとさせられます。2人の恋愛シーンはシリーズでも珍しい明るいBGMがかかって安心して見れてグッド!

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2006年01月14日

男はつらいよ 噂の寅次郎(男はつらいよ22) #484

1978年 日本 105分

悪代官(タコ社長)に身を捧げようとするさくらを通りかかった修行僧(寅)が助けるという夢から覚めるが賽銭箱に間違えて100円入れてしまったと慌てる所からスタート。

死んだ父親のお彼岸参りをしているところをとらやの面々に再会。温かく迎えられるが、赤字の仕事でもやらねばならぬという社長の身を案じ、まさか自殺を・・?というところに酔って帰ってきた社長と揉めて旅に出る。

旅先の信州で謎の僧侶(大滝秀治)にすれ違いざまに女難の相が出てると指摘される。男に騙されたという女(泉ピン子)を慰め、乗り合わせたバスで博の父(志村喬)と再会。芸者をあげて大騒ぎする。今昔物語のありがたい話を聞き、寅は旅立つ。

一方、とらやでは職安で募集していた従業員がやってきた。社長もびっくりの美女・早苗(大原麗子)である。そこへ改心した寅が帰宅。朝一番で旅に出ようとするところでバッタリ。当然のように腹痛を理由に旅に出るのをやめる(笑)早苗が救急車を呼んでしまい話が大ごとになっちゃう。

で、早苗も実は深い事情により夫と別居中で、離婚が成立。暗い話になりかけるが、「離婚別れる切れる」の禁句ネタでひと盛り上がり。いつものようにタコ社長が「逃げた女房にゃ〜」と歌いながら入ってくる。夜はみんなで早苗を囲んで盛り上がる。帰り際に「寅さん好きよ」と問題発言。

しかし早苗には以前から想いを寄せられる男(室田日出男)がいた。不器用で思いを伝えられない男の気持ちを察した寅は早苗との橋渡しをして旅に出て行く。別れ際に何か言いかけて、さらに手紙で話したいことがあると綴った早苗の本当の気持ちは・・?

もしかしたら寅さん、大当たりだったのかもしれないね。知ってか知らずかラストは蒸気機関車の中で新婚旅行中の信州の女とばったり出会ってモクモク蒸気と共に終わり〜!

博の父役の志村喬さんがシリーズ3度目の登場。博との父子関係は博のアパートでも黙って座っているだけで、進展があったのかどうかは不明だが、父の口からは息子を理解するような台詞が。残念ながら登場はこれが最後、1982年には77歳でその生涯を閉じている。

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2006年01月09日

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく(男はつらいよ21)#480

1978年 日本 103分

なんとなく異色作。
・夢の設定はいつものとらや。(ただしUFOが来て寅さんが星に帰る)
・熊本で会った青年留吉(武田鉄矢)、出てくるだけで雰囲気が違う。「幸福の黄色いハンカチ」とキャラおんなじ!
・マドンナはレビューの踊り子。レビューのシーンが満載。ここだけ見たら寅さんシリーズとは思えない・・!

というわけなんだけど、大筋はいつも通り。体調を崩したおいちゃんに寅さんが見舞いを差し出し、一瞬ほろっとさせるが、とらやの将来計画がだんだん話しに磨きがかかって膨らみすぎて結局大喧嘩。

旅に出た先は九州・田の原温泉。充分放蕩し、さくらに迎えに来てもらう。とらやに戻って反省し、しっかり働くようになり、近所の評判も上がって縁談さえ持ち上がるが、さくらの旧友でSKDの花形スター紅奈々子と会い、浅草でレビューを見て感動してからはいつもの寅に逆戻り。

さらに上京してきた留吉もレビューにはまって住み込みで働きはじめ、寅は奈々子に、留吉はしのぶに恋をする。しかし奈々子はレビューの大道具の男との結婚を取るか踊りを取るか悩んでいた・・・。

奈々子の恋や生き方が実にドラマティックで、さらに留吉の振られ方が豪快なので、なんとなく寅さんが目立たない気がする。しかしとらやの面々の目を気にしながらレビューに足を運ぶところや、九州で留吉に会い、いつもの講釈で車先生と呼ばれ慕われるところなんて「らしさ」が出てて良かったなあ。


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2006年01月06日

男はつらいよ 寅次郎頑張れ!(男はつらいよ20)#479

1977年 日本 95分

夢の中でメイドに起こされる寅次郎。朝日印刷がすっかり大企業になってみんな大金持ちに。懐かしのとらやは影かたちもなくなってる。俺はとらやがいいんだー・・というわけで目が覚めて本編スタート。

とらやでは通称ワット君(中村雅俊)が下宿中。帰ってきた寅を押し売りと間違えて110番してしまう。一騒動後二人とも出て行くがパチンコ屋で目出度く再会、意気投合して戻ってくる。

翌日昼食に出掛けたとらは秋田料理の店でワット君にばったり。どうやらそこで働く娘(大竹しのぶ)に惚れているようだ。間に入って策を練る寅次郎だったが、若い二人はすれ違い、田舎へと帰っていく。

所変わって長崎平戸。失恋見舞いにはるばるやってきた寅次郎はワット君の家に居候することに。実はワット君には美人のお姉さん(藤村志保)と二人で暮らしていた。渡り舟の船長や神父さん(桜井センリ)と出会い、お土産屋を朝から晩まで手伝う寅の元に、柴又から吉報が・・。かくして一同は柴又で集う・・・。

という話なんだけど、中心は街角の猿・・ではなくてとらや二階を間借りしている中村雅俊。でもそれより今回は大竹しのぶに尽きますね。秋田から上京した娘役がはまってて、この人やっぱりすげーって思っちゃう。

で寅は二人を見守る役。でもバッチリふられる所は流石。階段でつい姉弟の話を聞いてしまい、次の日挨拶もせずに旅立っていく後ろ姿、横を通る電車、いいですね。

ラストは御馴染みの旅芸人一座のトラックに乗って旅を続けます。



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2005年11月25日

男はつらいよ 寅次郎と殿様(男はつらいよ19)#470

1977年8月 日本 99分

嵐寛寿郎に引っかけて、かどうか知らないけど鞍馬天狗の夢でスタート。満男におもちゃの鯉のぼりをお土産に買って帰る寅だったが、ちょうどとらやの庭には本物の鯉のぼりが。慌てて隠そうとするが、社長の一言でバレてしまう。さらに野良犬にとらと名付けていたことも発覚し、今回もまた旅に出て行く。

向かった先は四国の城下町・大洲。今日もまた財布には500円札のみの寅次郎。その一枚が風に吹かれて飛んでいってしまう。そこに通りかかったのが、大洲の殿様の血を受け継ぐ老人(嵐寛寿郎)。寅はお礼にと、ラムネをご馳走する。地元の人なら誰もがひれ伏す殿様だったが、そうと知らない寅次郎はいつもの調子で御殿に上がりこむ。

ここで出てくるのが執事の三木のり平。渥美清とは喜劇映画で共演しているが、ここでも寅を早く追い返そうとするいやらしい、でもおかしい執事役をちょび髭で演っている。とらやに上京の際にはしっかり愛人同伴!やることはやりますねえ。

で、殿様のお願いというのがあって、勘当した息子が若死にし、死ぬ前に息子の嫁に会いたい、という。酔った勢いで二つ返事で探してやると言う寅を追って、とらやを尋ねてくる。後に引けない寅は捜しに行くが、なんと大洲で会った美女・鞠子(真野響子)がその人であった。

感謝して帰る殿様は、鞠子と寅の縁談を持ちかけるが・・・。

未亡人のマドンナ真野響子さん。明るく優しいキャラ。天然なのか、「寅さんに会って、素直な気持ちになれて、・・結婚しようと思う」と明るく告げる。寅さん、小さな声で「誰と?」・・そしてまた旅へと・・・。ワンパターンかもしれないが、ある種芸術とも思えるこの展開。見る人はわかってて見てるはず。

嵐寛寿郎さん。ヤクザの親分の時は親分に見えるし、耄碌爺の役の時は爺に見える。そして今回は本物の殿様のようだった。さすが大俳優。

今回のトリビア
・なぜか大洲の街角でちょっと振り返るだけの巡査役で寺尾聡がシリーズ2回目の出演。本シリーズにはお巡りさんがよく出てくるが、当時の生活の中には欠かせない存在なのかもしれない。そういえば最近自転車でパトロールしてる警官なんてほとんど見たことがない。
・タコ社長の奥さんが声のみで登場。工場からとらやの社長へ呼ぶ声が。工場に来るのは初めてでは・・??

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2005年11月21日

男はつらいよ 寅次郎純情詩集(男はつらいよ18)#469

1976年12月 日本 104分

北アフリカに20年前に生き別れた兄を追って来たさくら、ようやく兄と再会するが犯罪人の兄はその場で撃たれてしまい・・という夢からスタート。

とらやでは満男の家庭訪問。小学生になるとだんだんとストーリーに絡んできますね。美人の産休の先生が来るっていうんで大わらわ。そこへ寅が帰宅して、家庭訪問を台無しにしてしまう。満男に夢をかけている博はがっかりしていつもの喧嘩が始まり、寅は旅に出て行く。

信濃路長野の別所にて、第8作の坂東鶴八郎一座と再会。娘が大きくなって花形に成長。祝杯をあげるがお金が足らず、さくらが迎えに行くことに・・。あきれ返って寅を迎える一同、満男の先生の話も蒸し返し、「自分の娘くらいの先生に惚れてはいけない、先生のお母さんくらいだったらわかるけど・・」という絶妙の流れで先生のお母さん登場。

美人の先生が壇ふみ、母親が京マチ子というダブルマドンナ。実際に寅さんと接近するのは病気がちで世間知らずな母親。これが意外と急接近するのだが・・・。娘いわく愛情をあまり受け取ることなく育ったという母は、寅の思いを感じつつ、幸せに旅立っていく。

第2作目を髣髴させる展開だが、寅さんとマドンナの別れが死別というのも異色の展開で切ない。「人間はどうして死ぬのでしょうね」というマドンナの台詞が途中の劇団の中でも使われている。渋い!



今回のツッコミどころ
・母親が死の淵でとらやの芋が食べたい、と言い、寅が急いで八百屋で芋を買ってとらやで料理していると源ちゃんが訃報らしき報せを。急いで駆けつけたらすでに弔問客が・・って、早過ぎないかい??
・マドンナが住む家。第8作の貴子さん、13作の歌子さん、とそっくり。庭があって裏口から寅さんがひょっこり現れて・・。


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2005年11月15日

男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(男はつらいよ17)#466

1976年7月 日本 109分

4月。満男は小学校へ。叔父のことでからかわれているとも知らない寅は、ある日居酒屋で無銭飲食で邪険にされる老人をとらやに泊める。とらやでもやりたい放題の老人に一同の怒りは爆発するが、何を隠そう、この老人こそ日本有数の絵画師・池ノ内青観(宇野重吉)であった。

おそらく只者ではないんだろうと予想はしていたものの、本当にきちゃない姿にまさか本当に!と唖然とする。顔と名前が一致しなかったが、この人が寺尾聰の父の昭和の名俳優さんだ。そういえば寺尾聰もちょい役で出てる。30年前だが、別に若くないぞ・・。今とあんまり変わらない??

で、青観先生のラクガキが古物商(ここの主人役で大滝秀治さん2作めの登場)で7万円で売れたのに驚いた寅がとらやに帰ると老人は帰った後だった。満男のラクガキ帳に残ったもう一つの絵を奪い合い、タコ社長と破ってしまう。

この喧嘩が元でまた旅立つことになるが、旅先で青観とバッタリ。町をあげて出迎える龍野市の一行に、そういうのが面倒な青観先生は寅を代理で行かせる。課長(桜井センリ)らと毎日芸者をあげて大騒ぎ。桜井センリさん、いつもは真面目だが実は芸達者な課長役がはまってる。うまいねー。

で、そのトップ芸者が今回のマドンナ・ぼたん(太地喜和子)である。この人もまたリリーに負けず劣らず個性的。この人のシリーズがもう一作くらいあってもいいのに、と思う。美人薄命というが早すぎる死が惜しまれます。儲け話に乗って200万円を騙し取られ、取り返しに東京に来るが、あえなくかわされる。一緒に付いてきたタコ社長も手玉に取られ、怒った寅は犯罪人になる覚悟で飛び出すが、どこに行っていいかも知らずに、結局その足は青観先生の家へ。

ここからは、涙なみだの真剣勝負。とある芸者のために絵を描いてくれと頼む寅、金のために絵は描けないと断る青観先生。罵詈雑言を浴びせ出て行く寅。向かったぼたんの家で見たものは・・??感動のラストも見逃せません。




posted by 映画のせかいマスター at 07:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 男はつらいよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする